JR西日本は奈良県と和歌山県を走る桜井線と和歌山線の観光振興と利用促進を図るため、一般から公募したラッピングデザインの観光列車「旅万葉」の運行を11月29日から開始した。
デザインコンセプトは万葉集。登場する歌人は、藤原鎌、柿本人麻呂、額田王、大伴家持、大伴旅人、山上憶良。今後4〜6年間、「旅万葉」をテーマにラッピング列車を増やし、最終的には4種類の観光列車が沿線を彩る予定だ、
内装デザインコンセプトは「大和の山中への誘い」をテーマに藤原京を中心とした360度に広がる大和の山々を描いた。万葉の時代から大和の山中に生息し、歌に詠まれた草花や鳥などのイラストを描き起こした。
ドア上のポスターでは、外装に掲載された歌人と歌の解説を行い、万葉集をわかりやすく、親しみやすく紹介する。
運行開始を前に28日、車両展示会が京都駅と大阪駅で、29日には奈良県内の桜井駅、御所駅、吉野口駅、五条駅で実施され、桜井駅では「旅万葉」出発式も行われた。
11月30日からは通常ダイヤに組み込まれて運行される。