JR西日本はこのほど、大学生に旅行プランの提案やSNSでの情報発信を促す「新潟カレッジ」と「南九州カレッジ」を実施すると発表した。8月中に大学生が観光資源などを視察する現地研修を実施する。監修は関西大学(大阪府)、神戸松蔭女子学院大学(兵庫県)。
カレッジは、地域間交流の促進、体験実習による学生の成長機会の創出、旅行需要の喚起などを目的として各地で実施してきた。
新潟カレッジは初開催で、新潟県とJR西日本が協力。テーマは「観光素材の磨き上げプランの提案」。大学生が観光資源の発掘やブラッシュアップ、観光商品の提案などに取り組む。
実習エリアと課題は、佐渡が伝統芸能、上越が食文化とアウトドアスポーツ、越後妻有が「大地の芸術祭」となる。参加予定大学は、関西大学、神戸松蔭女子学院大学、和歌山大学(和歌山県)。地元側の協力大学は新潟経営大学となる。
南九州カレッジは、南九州3県(熊本県、宮崎県、鹿児島県)とJR西日本が協力して実施。過去3回実施した「ユニバーシティ・カレッジ南九州」を今年度から「南九州カレッジ」へと変更し、これまでテーマにしてきた修学旅行に加え、個人旅行も対象にした。
課題は、熊本県が「阿蘇の食資源を活用した若者の誘致」、宮崎県が「県北の延岡市と県南の串間市にスポットを当てる」、鹿児島県が「明治維新の偉人や文化にまつわる遺産などの発掘と磨き上げを行い、若年層への訴求力の向上」。
参加予定大学は、関西大学、神戸松蔭女子学院大学、清泉女子大学(東京都)、広島経済大学(広島県)、和歌山大学。