JR旅連、DC基軸に宿泊券を拡販へ


JRとの連携強化を訴える磯田会長

JRとの連携強化を訴える磯田会長

 JRグループ協定旅館ホテル連盟(磯田光治会長=宮城県・ホテル松島大観荘、2438会員)は6日、東京・池袋のホテルメトロポリタンで通常総会を開き、「JR各社との連携を図り、デスティネーション・キャンペーン(DC)を基軸に鉄道と宿の一体的なPRを展開し、宿泊券の一層の拡販に努める」とした今年度事業計画を承認した。

 磯田会長は「JR九州が豪華列車『ななつ星』を走らせ、JR東日本、西日本も同様の列車の運行をプレス発表した。鉄道は安全、正確に人々を大量輸送することが使命だが、列車に乗ること自体に価値を見いだす人が増え、それが日本の素晴らしさを多くの人に知らしめることにもつながっている。観光立国の推進に大きな役割を果たしている」とあいさつ。

 また東日本大震災があった2011年以降、東北を中心にDCを開催していることについて、「オールJRで被災地をサポートしていただき、大変ありがたい」と謝意を述べた。

 JR旅客6社の代表は、それぞれの会社の近況を報告。JR北海道の石見誠嗣取締役は「北海道新幹線の開通まで660日余り。北海道全域と東北、関東の間で交流人口を飛躍的に拡大させたい」、JR東日本の高橋敦司営業部次長は「北陸新幹線の金沢開業に向け、JR各社と連携を深める」、JR東海の渡邉滋営業本部担当部長は「2027年に開業予定のリニアは観光のお役にも立てると思う」とそれぞれあいさつ。

 JR西日本の室博営業本部副本部長は「ジャパニーズビューティ北陸キャンペーンをJR3社で取り組む」、JR四国の矢田栄一取締役は「新幹線0系をイメージした観光列車を3月から運行し、人気を集めている」、JR九州の日高淳一取締役は「『ななつ星in九州』は5期の申し込みを6月1日に開始。当選確率が35〜37倍という人気を集めている」とそれぞれ述べた。

 26年度事業は、DCと連携したPR、宿泊客に対するアンケート調査、JR社員を対象とした研修会の実施など。DCは今後、山形県(6月14日〜9月13日)、和歌山県(10月1日〜12月31日)、京都市(1月1日〜3月25日)で開催される。

 来年の総会は6月5日に東京のホテルメトロポリタンで開催する。

 人事では、JR側の人事異動に伴い、副会長2氏が交代した。

【新役員】(敬称略)
 副会長=JR北海道取締役鉄道事業本部副本部長兼営業部長石見誠嗣▽同=JR東日本執行役員鉄道事業本部営業部長赤石良治

 退任副会長=JR北海道広報部長西野亨▽同=JR東日本常務取締役原口宰

JRとの連携強化を訴える磯田会長
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