JR九州は1月7日から6月30日まで、特急「ゆふいんの森」の運行30周年を記念した送客キャンペーン「ゆふいんの森30周年キャンペーン」を実施する。キャンペーンをPRするJR九州の東京支社営業課の諸永佑介課長、由布市まちづくり観光局の生野敬嗣事務局次長が12月13日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、キャンペーン内容を紹介した。
ゆふいんの森は、JR九州の発足後間もない1989年3月に、博多―由布院―別府を結ぶ特急列車として「高原のリゾートエクスプレス」をコンセプトに運行を開始。当時としては珍しいハイデッカー構造やブッフェ設備などのハード面の充実のほか、客室乗務員による車内サービスなど、ハード、ソフト両面が充実した列車として人気を博している。2018年10月末時点で約610万人が利用している。
キャンペーンでは、旅行会社が日田、由布院にお得に行ける旅行商品をパンフレットやウェブで順次販売するほか、キャンペーン対象の旅行商品の利用者に日田、由布院で使えるクーポンブックをプレゼントする。また、日田、由布院エリアのお薦めの観光地、食事施設をマップで紹介した「エリア紹介ブック」を主要駅に設置する。キャンペーンに合わせ、ゆふいんの森では車内販売のメニューのリニューアルも行われる。
諸永課長は「ゆふいんの森号での旅を通じ、改めて列車の旅の良さを知ってもらいたい。また、18年7月14日に全線で運転が再開され、盛り上がっている『ゆふ高原線』(九大本線の愛称)の沿線にも出掛けてほしい」と来訪を呼び掛けた。
生野事務局次長は「地域と何度も意見交換しながら運行が始まるなど、地域とつながり、地域をつなげる列車。つながる日田とも協力しながら、列車、地域の魅力を発信していきたい」と述べた。
ゆふいんの森をPRする諸永課長(左)と生野事務局次長