JR上場4社 第3四半期決算、全事業回復 増収増益


通期は4社とも黒字見込む

 JR東日本、東海、西日本、九州の上場4社はこのほど、2023年3月期第3四半期決算(22年4月1日~12月31日)を発表した。コロナ禍の影響があるものの、全国旅行支援や水際対策の緩和などから旅客事業、旅客外事業が共に回復して売り上げが増加。4社とも増収増益となった。通期決算は4社とも黒字を見込んでいる。

 

運輸が大幅増収 JR東日本

 JR東日本の第3四半期決算は、売上高が前年同期比16.5%増の1兆7270億8400万円、営業利益が1120億600万円(前年同期は425億3500万円の赤字)、経常利益が874億7700万円(同660億4千万円の赤字)、純利益が725億9500万円(同837億5100万円の赤字)と、増収増益で3期ぶりの黒字転換。コロナ禍からの回復で運輸事業が大幅増収となるなど、全セグメントが黒字転換した。

 運輸事業は、鉄道運輸収入の増に加え、Suicaに係る負債の収益計上時期を変更した。流通・サービス事業は、エキナカ店舗の売り上げが増加した。不動産・ホテル事業は、ホテルやショッピングセンターの売り上げが増加したが、不動産販売の収入が減少した。このほか、クレジットカード事業の売り上げが増加した。

 23年3月期通期決算予想は、売上高が2兆4500億円、営業利益が1530億円、経常利益が980億円、純利益が600億円。

 

土休日がけん引 JR東海

 JR東海の第3四半期決算は、売上高が前年同期比48.5%増の1兆191億5100万円、営業利益が同724.2%増の3063億6900万円、経常利益が2544億7600万円(同147億1千万円の赤字)、純利益が1806億6千万円(同123億2600万円の赤字)。東海道新幹線、在来線ともに増加し、第3四半期の3カ月間は2018年度比で81%まで回復した。特に土休日の利用が回復をけん引した。

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