認知度向上へ、羽田路線拡充も見据え
日本政府観光局(JNTO)は、米国、カナダなどの旅行記者で構成する全米旅行記者協会(SATW)フリーランス部会の会議を東北に誘致した。旅行記者など約40人が4日に来日し、12日まで会議や観光地の取材旅行を実施。JNTOでは、来年3月の羽田空港発着枠の拡大に伴う米国路線の増便などを見据え、東北の魅力を発信し、米国からの訪日旅行者数の拡大につなげたい考えだ。
東北での会議、取材旅行は、JNTOがSATWと連携して実現。東北観光推進機構が協力、JR東日本、全日本空輸(ANA)が協賛。SATWフリーランス部会の会議が東アジアで開催されるのは初めて。
6日に部会の会議を仙台市で開催した後、3コースに分かれて東北の取材旅行を実施。青森・岩手コースは奥入瀬渓流や八幡平などを取材。宮城・福島コースは、仙台市の横丁で居酒屋を巡る「バーホッピング」を体験したほか、会津武家屋敷などを見学した。秋田・山形コースでは角館や羽黒山などを訪問した。
5日には、オープニング・セレモニーが仙台市のホテルメトロポリタン仙台で開かれ、JNTOや東北の観光関係者らが旅行記者の訪日を歓迎した。
JNTOの亀山秀一理事長代理は「東北は魅力的なだけでなく、(東京方面から)アクセスもしやすく、東京オリンピック・パラリンピックに向けて訪日プロモーションを強化する。皆さまの記事をきっかけに米国から多くの方が東北を訪れることを願っている」とあいさつした。
乾杯の音頭は、SATWフリーランス部会のクリスティーン・ルーミス会長がとった。東北からは、東北運輸局の吉田耕一郎局長、東北観光推進機構の紺野純一専務理事、JR東日本鉄道事業本部営業部の堀江和王次長、ANA東北支社の田村正弘支社長、宮城県経済商工観光部国際経済・観光局の古谷野義之局長、仙台市文化観光局の天野元局長らが出席した。
SATWフリーランス部会、日本、東北の代表による記念撮影
仙台市で開かれたオープニングセレモニーの会場