日本政府観光局(JNTO)は、長野県とJRグループが10月から実施する信州デスティネーションキャンペーン(DC)と連携し、海外への長野観光の情報発信を強化している。JNTOのウェブサイトや海外宣伝事務所を通じて信州DCに合わせて設定される外国人向けの特典やイベントなどをPR中だ。
長野市や上田市、軽井沢町などの観光案内所7カ所で実施される日本手ぬぐいの外国人旅行者へのプレゼントキャンペーン、外国人も参加できる日帰りイベント「駅からハイキング」などを紹介している。
JNTOはウェブサイトなどを通じた情報発信だけでなく、信州DCに合わせ、海外メディアを長野に招いて魅力を取材してもらう招請事業も実施し、外客誘致の拡大に取り組んでいる。
長野県は、「JNTO訪日外客訪問地調査2009」で訪問率が3.1%、全国順位が前年の18位から16位に上昇した。JNTOでは、米国の著名なガイドブック「ZAGAT(ザガット)サーベイ」長野版の発行などで海外での知名度が向上していると指摘している。
JNTOとDCの連携は、奈良DC(今年4〜6月)で初めて実施され、信州DCでも実現した。来年の青森DC(4〜7月)、群馬DC(7〜9月)でも連携した誘致事業を展開する。