インドネシアのジャカルタに事務所の開設準備を進めていた日本政府観光局(JNTO)は2日、インドネシア外務省から事務所設置の承認を得たと発表した。関係手続きを経て、早ければ10月に開設し業務を開始する。
外国の政府機関が事務所を設置する場合には承認が必要なため、インドネシア政府に開設を申請していた。今後、現地での法人格取得の手続きなどを進める。
現在インドネシアでの業務は、JNTOシンガポール事務所が担当しているが、訪日旅行者の増加が見込めることから現地事務所を新設。訪日旅行者の誘致拡大に向けてマーケティング、プロモーションを強化する。
東南アジアにあるJNTO事務所は現在、シンガポールとバンコク(タイ)の計2カ所。シンガポール事務所は、インドネシアに加えてマレーシアも担当。バンコク事務所はフィリピン、ベトナムも担当している。
ジャカルタ事務所が開設されると、JNTOの海外事務所は合計14カ所になるが、観光業界などからは、海外拠点を増やしてインバウンドの推進態勢を強化すべきとの意見も多い。競合国の政府観光局の海外事務所数は、韓国が31カ所、シンガポールが20カ所などとなっている。