JNTOの国際会議貢献賞、誘致・開催で13件選出


 日本政府観光局(JNTO)の2017年度国際会議誘致・開催貢献賞の受賞会議がこのほど発表された。08年度に創設され、10回目を迎えた。18年度中に誘致、開催された国際会議が対象。誘致の部では、「第19回国際小児脳腫瘍シンポジウム」(長野県軽井沢町、20年6月)、「第17回世界地震工学会議」(仙台市、20年9月)など7件が受賞。開催の部では、福岡市で16年6月に開かれた「第99回ライオンズクラブ国際大会」など6件が受賞した。

 誘致の部の受賞会議、「第19回国際小児脳腫瘍シンポジウム」には、40カ国・地域の千人(うち外国人700人)が参加予定。軽井沢町が自然豊かなリゾート地でありながら、アクセスが良く、学会参加者だけでなく、家族で楽しめる地域であることをアピール。JNTOが認定するMICE誘致アンバサダーの嘉山孝正氏(国立がん研究センター名誉総長)をはじめ、国、自治体などを挙げた誘致活動が奏功した。

 仙台市で開かれる「第17回世界地震工学会議」も誘致の部で受賞。参加予定者は80カ国・地域の3千人(うち外国人1500人)。震災の経験の共有、原発を含むテクニカルツアーなど提案し、日本、仙台を開催地とする意義を訴えた。オークランド(ニュージーランド)、バリ(インドネシア)、カンクン(メキシコ)との競合の末、誘致に成功した。

 開催の部の受賞会議、「第99回ライオンズクラブ国際大会」には、119カ国・地域から約3万8千人(うち外国人約1万3千人)が参加した。会場周辺にバナーを掲げて歓迎ムードを演出したほか、空港や20カ所以上のホテルに臨時のインフォメーション・ブースを設置するなど参加者の利便性向上に努めた。

 16年5月に名古屋市で開かれた「第36回国際影響評価学会年次大会」も開催の部で受賞した。参加者数は1228人(うち外国人は964人)。ユニークベニューとして大会記念ディナーで熱田神宮を使用し、地酒コーナーを設けて参加者に振る舞うなど、地域色を生かした取り組みを行った。

 開催の部受賞の「第31回国際心理学会議」は、16年7月に横浜市で開かれ、外国人4254人を含む8026人が参加した。市内交通1日券や観光・飲食施設の特典を付けたパスを参加者に実験的に無料配布し、アンケート調査などを実施して今後の課題を検証した。心理学の知見を広く紹介する市民講座なども開催された。

 
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