全日本シティホテル連盟(JCHA、藤野公孝会長)は2月17日、「2014ホテル経営者セミナー」を東京都千代田区の都市センターホテルで開催した=写真。全国から会員を中心に107ホテルが参加。「人を動かす企業経営と組織づくり」をテーマとし、講演ではネッツトヨタ南国(高知市)、取締役相談役の横田英毅氏が、「満足と幸せを分けて考えよう」と提案した。
ネッツトヨタ南国は全国のトヨタ販売会社のなかで顧客満足度12年連続1位と顧客サービスで高い評価を受けている。
横田氏は「お客さま、社員を『満足させる』のも大事だが、もっと大切なものは『幸せにする』ことだ」と指摘。満足の先にあるのは幸せではなく大満足で、満足は「利己」「物事の量」「結果」と関係があり、幸せは「利他」「物事の質」「プロセス」と関係があるなどと説明し、「満足と幸せを分けて考えることが、これからのサービス業、販売業にとって非常に大事だ」と訴えた。
このほか、湯河原温泉郷「料亭小宿ふかざわ」の社長、深澤里奈子氏の講演などが行われた。
藤野会長は「会員ホテルはみんな経営が苦しい。こんな時だからこそ、今回のセミナーで社員一丸となった企業づくりを考えてほしい」と話す。