4日発令の国土交通省の幹部人事で、柴田耕介・国土交通審議官の退任が発表された。退任後は、日本旅行業協会(JATA)の理事長に就任するとみられる。
柴田氏は、2005年8月から総合観光政策審議官、昨年7月からは事務次官に次ぐ国土交通審議官のポストに就いていた。JATAの選任手続きを経た上で、7日にも理事長に就任する見通しだ。
次官に春田氏
今回の幹部人事では峰久幸義事務次官が退任し、後任には春田謙・国土交通審議官が昇格した。国土交通審議官には、春田氏の後任に宿利正史・大臣官房長、柴田氏の後任に榊正剛・総合政策局長が就いた。
大臣官房長の後任には増田優一・都市・地域整備局長、総合政策局長には大口清一鉄道局長が就任。このほか鉄道局長に北村隆志・総合政策局次長、海事局長に伊藤茂・政策統括官、航空局長に前田隆平・大臣官房審議官が就いた。
◆春田 謙氏(はるた・けん)
72年、運輸省入り。内閣官房審議官、国交省政策統括官、大臣官房長などを経て、06年7月から国土交通審議官。東京大学法学部卒。東京都出身。60歳。