日本旅行業協会(JATA)は、会員会社が共同で企画した訪日旅行商品を初めて展開する。官民一体による訪日外国人向けの集中キャンペーン「ビジット・ジャパン・イヤー2010」の秋キャンペーン(9〜11月)と連動させ、10月から来年3月まで設定。北海道、九州、沖縄という地方の魅力を海外の旅行会社や旅行者に提案し、新しい需要の獲得を目指す。
中国語圏と英語圏を対象市場に「良質、安全、安心」をコンセプトにJATAの外国人旅行委員会に加盟する11社が共同企画した。旅行造成元はJTBグローバルマーケティング&トラベル。
個人募集型周遊ツアーで通訳案内士が同行する。北海道コースは阿寒湖温泉や層雲峡温泉に宿泊。冬季には網走港からの流氷砕氷船、層雲峡氷瀑まつりなど雪国ならではの楽しみも。九州コースは長崎や雲仙温泉をめぐる。
今後、旺盛な需要が見込めるアジア圏からの訪日個人客をターゲットとして、人気の高い東京、大阪の2都市を新幹線でつなぐ自由行動型コースも8月から設定した。
ビジット・ジャパン・キャンペーンの新キャッチフレーズ「ジャパン・エンドレス・ディスカバリー」に呼応して、「感動してもらえる商品を開発した」とJATA。
全商品は訪日旅行を扱うJATA会員各社ほかで6日に発売した。