日本旅行業協会(JATA)は、旅行業界が優秀な人材を確保するために学生向けの取り組みに力を入れる。観光庁が行う「インターンシップモデル事業」に協力するほか、旅行イベント「JATA旅博2013」の会場では旅行業界研究セミナーを実施する。
観光庁のインターンシップモデル事業は、観光産業の現状について理解を促し、大学生に観光産業への就業に意欲を持ってもらうのが目的。受け入れ旅行会社の協力を得て08年度から実施してきたが、6回目となる今年度はこれにJATA会員会社合同によるインターンシップも加えた。
15社が受け入れ企業となったJATAのインターンシップでは、大学生は業態、規模などが違う2社で3日間ずつ職場を体験する。企業に行く前の教育としてJATAが業界説明やマナー講座を実施するのが特色。実習の振り返り、レポート提出までを含んだプログラムは8月19〜29日の9日間を予定している。
大学9校から13人の学生が参加。受け入れ企業はANAセールス、日本旅行、農協観光など。
旅行業界研究セミナーは9月13日に東京ビッグサイトで開催する旅博の特設ステージで実施。大学生、専門学校生の200人に旅行業界の概論を説明する。エヌオーイー、近畿日本ツーリスト、JTBグループ、日本旅行の若手社員がパネルディスカッション形式で旅行業界や仕事の魅力を熱く語る。
旅博会場外ではJATA会員旅行会社8社による「合同就職相談会」も開く。主催はJATA事業委託会社のジャタで、JATAは会員や大学への案内、運営に協力。社名は当日に公表する。