音楽文化賞表彰も
日本音楽著作権協会(JASRAC)は11月18日、創立80周年記念式典を東京都内で開催。長期契約者への感謝状贈呈、第6回JASRAC音楽文化賞の発表、表彰を行った。
長期契約者は、音楽の生演奏やカラオケの利用で30年以上にわたり利用許諾契約を締結している旅館や飲食店などの施設。今回の感謝状贈呈対象者は1401人。贈呈式では対象者を代表し、石川県和倉温泉「ゆけむりの宿美湾荘」の多田計介社長らに感謝状を授与した。
併せて、JASRAC音楽文化賞の表彰を行い、シンガー・ソングライターのしまむらかずお氏、指揮者でリコーダー・コルネット奏者の濱田芳通氏、音楽プロデューサーの平井満氏に表彰盾と副賞を贈った。
JASRAC音楽文化賞は、売り上げや利用実績などの数字には表れない地道な活動を行っている個人、団体、作品などに光を当て、音楽文化の発展に寄与した功績をたたえ顕彰することで、今後の活動への励みにしてもらう目的で、2014年11月に創設した。顕彰候補は、全国各地の報道機関などから寄せられ、有識者で構成する選考委員会により選考される。
利用者満足度向上へ 新しいビジョン発表
JASRACは創立80周年記念式典で「つなごう未来へ、世界へ。80年目の変革宣言」と題したビジョンを発表した。
80周年の節目を迎え、作詞・作曲家ら著作権の権利者、音楽利用者双方の満足度向上へさまざまな変革を進める中で、旅館・ホテルを含めた音楽の利用者に向けて「音楽利用の手続きの利便性向上を今まで以上に実現させる」としている。