日本音楽著作権協会(JASRAC)が主催するコンサート「シリーズ昭和の歌人たち」の最終回「第36回古賀政男」が1月20日、東京都福生市の福生市民会館で開かれた。
昭和の歌人たちは、昭和に活躍し、日本の音楽史に大きな足跡を残してきた作詞家、作曲家らに焦点を当て、その人物像を時代背景に触れながらトークとコンサートで紹介するシリーズ。最終回となった今回(第36回)は、作曲家の古賀政男氏を取り上げた。
古賀氏は、1904年、福岡県生まれ。明治大学在学中に「明治大学マンドリン倶楽部」の創設に携わり、音楽家を目指し上京。1931年、マンドリン倶楽部の定期演奏会で「影を慕いて」を発表し、その後「酒は涙か溜息か」「丘を越えて」「東京ラブソディ」など数々のヒット曲を生み出した。1958年には日本作曲家協会を立ち上げ初代会長に就任。日本レコード大賞を制定するなど、音楽界の発展に尽力した。
この日のコンサートには、歌手の五木ひろしさんや氷川きよしさん、小林幸子さん、大川栄策さんらが出演し、古賀氏の代表曲の数々を歌い上げ、抽選によって選ばれた無料招待客で満席となった会場は大いに盛り上がりを見せた。
ステージの様子は11日、NHKプレミアムで午後7時30分から8時59分に放送される予定。