ANAは10四半期ぶり黒字化
JALグループ(JAL)とANAホールディングス(ANA)は1日、2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~6月30日)連結決算を発表した。最終損益はJALが195億6千万円の赤字(前期は579億1900万円の赤字)、ANAが10億200円の黒字(同511億5900万円の赤字)。コロナ禍における行動制限の全面解除で旅客需要が回復基調、貨物需要が好調で、JALは赤字の大幅圧縮、ANAはコロナ禍後初、10四半期ぶりに黒字に転換した。連結業績予想は、両社とも黒字を予想している。
EBIT275億赤字 JAL
JALは、グループ連結売上高が前年同期比102.1%増の2688億9600万円、EBIT(利息および税金控除前利益)が275億2100万円の赤字だった。航空旅客需要が、ワクチン接種の進展や感染防止のための行動様式の定着などで回復基調に推移した。燃油費は162.6%増の698億円、実質固定費は33億円増の1207億円となった。
国際旅客の売上高は同457.0%増の624億円に。世界的な出入国制限の緩和の撤廃や海外出張再開で需要が回復した。
国内旅客の売上高は同131.4%増の880億円に。コロナ禍における行動制限が解除されたことで首都圏発を中心に順調に回復した。
会員向け記事です。