JALパックは1日、ワンコイン(500円)で乗車できるオリジナルバス「東京GO!GO!観光バス」の運行を開始した。羽田空港発着で利便性が高いことや料金の手頃さに加え、1人参加が可能、バスガイド付き、車内に化粧室が付いていることを売りに、浅草などの定番人気スポットを巡るコースと、テレビ局を巡るコースの二つの商品を販売する。
JALパックブランド誕生50周年を迎えた今年、顧客への感謝の気持ちを込めて500円の低価格を設定した。羽田空港発着の運行は、東京観光の需要を喚起するために求められていたが、これまでコスト面から見送っていた。今回、50周年をアピールするラッピング広告の効果も考えて、実現に至った。
羽田空港発のテレビ局コースは、羽田空港から品川プリンスホテルを周り、NHK、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビを巡る。
羽田空港着の人気スポットコースは、ホテル日航東京、品川プリンスホテル、東武ホテルレバント東京を巡り、浅草、東京駅、東京タワーなど、定番スポットを巡る。
同バスが利用可能な対象ツアーは、JALパック東京ストーリー、オフィシャルエアラインJALで行く東京スカイツリー、マイステイ東京。
JALパックの二宮秀生社長は「企業理念である『いい旅、新しい旅。』をコンセプトに車体をデザインした。この観光バスが今期目標達成の一助になれば」と意気込みを語った。
同社の国内旅行の13年度実績は210万人。関東商品は67万6千人(前年度比18%増)で全体の3分の1を占めた。13年度上期の関東商品の内訳は、昨年30周年の東京ディズニーリゾート(TDR)のプランが8万人と好調で、観光以外のホテルパックが11万人、TDR以外の関東商品は1万2千人だった。
14年度上期のTDR以外の関東商品は、観光バスをきっかけとして前年度比50%増の1万8千人が目標。14年度の関東商品全体では1%増の68万2千人を目指している。
二宮社長とオリジナル観光バス