ドイツに本社を置くホテル・リザベーション・サービス(HRS)は9月28日、大阪市の大阪マリオット都ホテルで、京都、大阪、神戸、奈良のシティホテルとビジネスホテルなどを対象にしたセミナーを開催した=写真。
テーマは「ビジネス・トラベル・マネージメント(BTM)」。BTMとは、出張業務を一元管理し、戦略的にマネジメントするシステム。BTMやOTA(オンライン・トラベル・エージェント)などについて専門家が講演。HRSの日本国内での事業展開を説明した。
基調講演「BTM/BTSの現状と課題」では、北村嵩・JAPAN NOW観光情報協会理事が登壇。国内企業のBTM拡大の経緯を説明。企業が長引く不況の影響で、社内で行っていた出張業務を外部の専門会社にアウトソーシングするようになったことや、企業内に設立されたインハウス旅行会社の収益悪化、企業の海外現地法人の出張業務の管理が必要になったことなどを紹介した。
「OTAの幅広い活用方法〜ビジネストラベルの取り込み方」では、板倉康和・クラウドイット社長が講演。「ヨーロッパでのBTM事情と、日本におけるポテンシャル」では、ルーカシュ・ダブロスキーHRS上級副社長が、東アジア中心の外国人宿泊客を、欧米など他地域から誘客すべきであることを訴えた。