HISは12日、秋の旅行予約動向を発表した。
調査対象:HISにて対象出発日(2022年9月1日~11月30日)の旅行をお申込みの方
対象商品:パッケージツアー、ダイナミックパッケージ、国際線航空券
HIS秋の海外旅行 予約者数ランキング
※入国条件は2022年8月10日現在のもの。最新の情報は必ず各国の大使館サイトにてご確認ください。
ヨーロッパを中心に、入国条件をコロナ以前と同様に戻す国が増えております。一方で、東南アジアや北米の多くはワクチン接種証明書の提出が必要となっております。なお、日本へ帰国(入国)する際は、72時間以内のPCR検査または抗原定量検査による陰性証明と入国者健康居所確認アプリの登録、隔離免除のためのワクチン接種(ブースター接種含む)証明書が必要です。一部、検疫所の宿泊施設で待機対象となっている指定国・地域からの帰国については、引き続き待機が求められております。また、1日の入国数は引き続き2万人までと規制が続いております。
昨年は10月より緊急事態宣言が解除されましたが、依然海外渡航制限が続いている環境でした。今年は入国条件の緩和に伴い、HISでは、現在までハワイをはじめとする38 の国と地域の海外ツアーを再開しており、海外旅行全体では前年比1,474.5%と大きく上回りましたが、コロナ以前の2019年比では15%程度と本格的な回復の軌道に乗ったといえる状況には至っておりません。海外旅行全体の平均単価は216,800円で前年比130.5%、コロナ以前の2019年比では190.3%となっております。燃油サーチャージの高騰や、単価の高い長距離路線が好調なことが平均単価を押し上げている要因とみられます。
1位はハワイが大きく牽引しており、全体の3割を占めております。レジャー目的のみならず、コロナ禍で数年延期されていた記念旅行をようやく実現されるハネムーナーや、海外挙式または参列者のご予約も増加しております。ヨーロッパから各都市がランクインしており、今夏は猛暑であったヨーロッパですが秋以降は涼しくなり観光しやすいシーズンになります。10位にはアメリカフロリダ州のオーランドがランクインしております。ご予約の多くがウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート目的のお客様で、50周年セレブレーション中ということもあり、様々な記念のイベントやイルミネーションなどを楽しむことができます。ランキング外ではありますが、ドーハが顕著に伸びており、11月に開催されるサッカーW杯への需要もみられました。
増便や大型機材の投入、地方空港発着便の再開など、徐々に国際線の座席供給量が増加しておりますが、入国条件の緩和が行われているバンコク、ソウルなどが上位にランキングされている一方で、台北やバリ島、香港などは大きくランキングを下げており、観光目的の入国禁止や隔離措置など入国条件の厳しさや、直行便の運休などが影響しているとみられます。
HIS秋の国内旅行 予約者数ランキング
昨年は緊急事態宣言が解除された10月以降、県民割などが実施されマイクロツーリズムの需要がございましたが、今年はコロナ以前同様、遠方へのご旅行が復活しております。国内旅行全体では前年比243.3%。平均単価は前年比101.8%の57,400円で、ほぼ横ばいとなっております。
1位は沖縄県で、温暖な気候のため10月中旬まで海水浴を楽しむことができ、マリンスポーツを満喫できます。夏に比べ気温は下がり屋外観光もしやすいシーズンになります。2位は北海道で、地域別では札幌に続いて旭川、函館、トマムが人気となっております。北海道の名産、国産秋鮭の脂がのった身とイクラは、秋の味覚の代表格です。3位は大阪府で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを目的とされたお客様が多くみられました。コンサートやスポーツ、大規模展示会などリアル参加ができるイベントが再開しており、往来が活性化しております。
HIS出発日ランキング
出発日ランキングとしては、海外旅行は敬老の日(9月19日)を含む連休や、週末を絡める出発日が人気です。10月・11月も同様に、祝日を絡めた出発日が先行して予約が動いております。国内旅行においては、間際のご予約が引き続き多く、比較的金額がお安くなる日曜や平日出発が人気となっております。