GW、東日本中心に鉄道、航空とも増加


国内各地が観光客でにぎわった(有馬温泉)

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 国内航空各社とJR6社、高速道路の今年のゴールデンウイーク(GW)期間(4月27日〜5月6日)の利用実績がまとまった。東日本大震災後最初の大型連休となった昨年のGWに比べ、航空、鉄道ともに需要が回復。航空では座席数の拡大を利用増に結び付けた事業者が目立った。鉄道では、東日本を中心に、2ケタ以上の伸びとなった方面も見られた。昨年伸ばした高速道は前年割れ。全般的には、悪天候があったものの、日並びの良さも加わって活発な移動が戻ってきたGWといえそうだ。

■航空
 国内航空便のうち、JALグループ6社の利用実績は、旅客数が前年同期比8.3%増の93万5381人だった。提供座席数が同5.3%増の134万771席と増加したこともあり伸ばした。利用率は69.8%だった。日本航空、ジェイ・エア、JALエクスプレスの方面別の状況では東北・北陸方面を除く各方面が2ケタ増。提供座席数を増やした方面を中心に旅客数を伸ばした。特に九州方面は、提供座席数の拡大(同4.4%増)を上回って旅客数が増え、同15.4%増となった。

 ANAグループの利用実績は、旅客数が同8.2%増の122万8677人。同1.5%増の185万1116席と増やした提供座席数の増加幅を、旅客数の伸び幅が上回った。方面別では、関西、中・四国、九州、沖縄の各方面で提供座席数を絞ったものの、旅客数は沖縄を除く全方面で伸びた。このうち東北・北陸方面は座席数の増加に伴い旅客数も同30.7%増。北海道方面の旅客数は、座席数の増加率よりも約10%多い同16.3%増。また沖縄方面は座席数減もあって旅客数は減少したが、利用率は全方面中最も高い71.2%だった。

 スカイマークの搭乗者数は、同21.7%増の19万4050人。提供座席数を大幅に増やした(同51.2%増)が座席数の増加幅ほどは伸びず、搭乗率は16.7ポイント減の68.9%だった。

 エア・ドゥは、旅客数が同11.6%増の6万3423人で、提供座席数の増加(同13.1%増)に伴い、伸ばした。利用率は前年よりも1.1ポイント減少し、82.7%だった。

 ソラシドエアの旅客数は、同26.3%増の4万4752人。提供座席数の増加(同12.7%増)を上回る伸びとなり、搭乗率も79.5%と好調だった。

 スターフライヤーの旅客数は、提供座席数を同50.7%増と増やしたこともあり、同65.3%増の4万4902人。利用率は81.2%で前年を7.2ポイント上回った。

 GWデビューとなった、話題の格安航空会社(LCC)のピーチアビエーションは、3万9600席を提供し、旅客数は3万5963人。利用率は90.8%だった。

■JR
 JR北海道の主要4線区の特急、急行の利用状況は、前年同期比17%増の30万1500人。特に本州方面が好調で、同64%増だった。また新千歳空港駅の利用は同27%増の25万9800人と大きく伸ばした。

 JR東日本の主要17線区の新幹線、特急、急行列車の利用状況は、同47%増の382万6千人。新幹線は同49%増。東北新幹線の盛岡〜八戸が同151%増、秋田新幹線が同187%増など、北東北の大幅増が目立つ。行楽地最寄駅のきっぷの販売実績では、成田空港駅が海外旅行需要の好調などで伸ばし、同61%増となった。

 JR東海の新幹線、在来線特急の利用状況は同13%増の309万2千人。このうち新幹線は、同14%増の293万人だった。

 JR西日本の新幹線、在来線特急・急行の利用状況は、同11%増の222万6千人。新幹線は同11%増の144万5千人だった。近距離線では、関西空港線が同21%増と好調だった。

 JR四国の主要3線区の利用状況は同6%増の12万6700人。瀬戸大橋線は同10%増の25万7300人だった。

 JR九州の主要3線区の利用人数は、同6%増の73万8千人だった。

 全線開通で昨年大幅に利用者を増やした九州新幹線だが、今年も堅調で博多〜熊本が同5%増の32万6千人、熊本〜鹿児島中央が同2%増の18万4千人だった。

■高速道路
 全国の高速道路の主な区間21区間の日平均交通量は、4万9300台で、前年同期比7%減だった。

 渋滞の発生状況は、30キロメートル以上の渋滞が、同68%減の29回、10キロメートル以上の渋滞が同33%減の323回発生。最長の渋滞は、3日に関越自動車道、花園インターチェンジ付近で発生した54.9キロメートルだった。

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