タクシーを運行するANZENグループ(東京都板橋区、本村正秀社長)は21日、羽田空港発着の定額タクシーの運行についてエイチ・アイ・エス(HIS)と業務提携を結んだ。10月の羽田空港拡張オープンによる、国際線新ターミナルの利用者増加を見込んでの業務提携。訪日客向けサービスの拡充も進め、定額タクシーの普及拡大を図るとともに、羽田空港利用者の利便性向上を図る。
東京都内を羽田空港からの距離などを基準に5地域に分け、それぞれに通常のメーター料金よりも割安な定額タクシーの運賃を設定した。例えば、Bゾーン(千代田区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、渋谷区)の場合の運賃は一律6千円に設定。通常のメーター料金では新宿駅〜羽田空港間は約8630円のため安価に抑えられる。
定額タクシーの場合、同乗者が増えるほど1人当たりの運賃が抑えられるうえ、乗り換えもいらないため、「グループ旅行や家族旅行、子連れ旅に最適」と同社。
HIS海外支店での訪日旅行販売に合わせ、ANZENグループが運行している、英語、中国語、韓国語を話すドライバーによるタクシー「バイリンガルタクシー」や、多言語での定額タクシーのウェブ申し込みなども展開する。
年間5万人の利用を見込む。