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フォーラムであいさつする二階会長
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長<衆院議員>)は15日、福島県の新たな観光の魅力を発信し、着地型旅行の普及と福島県の観光活性化につなげる「第14回国内観光活性化フォーラムinふくしま」を福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開いた。開催を契機に、ANTA会員5600社の力を結集して、3月から12月末までの10カ月間に全国から10万人を福島県へ送客する「福島県送客キャンペーン」の実施を決めた。
地元実行委員会の紺野平委員長が開会宣言。「復興は進んでいるが、風評被害がまだ続いている。福島県は、浜通り、中通り、会津地方に分かれ、歴史・文化、気候、習慣、自然などの違いを満喫できる。皆さまの目で見て、飲んで、味わって、地元に帰って福島県の現状をアピールしてほしい」と参加者に要望した。
あいさつで二階会長は「われわれは観光を通じて復旧・復興、発展していこうという地域にしっかり協力していきたい。観光が明るくなれば世の中は必ず明るくなる。観光は地方のために、国のために役に立つ産業であり、『観光こそ日本の未来を開く』という気合をかけあい活躍していただきたい」と会員を鼓舞した。
来賓では観光庁の田端浩長官が「福島県では日本酒ツーリズム、フラワーツーリズム、ホープツーリズムなどに取り組んでいる。皆さまにはこの地域の活動を組み込んだ魅力のある着地型観光のさらなる充実をお願いしたい」とあいさつ。続いて、福島県の内堀雅雄知事は「フォーラムは、本県観光の魅力を全国に発信できる貴重な機会であり、復興への大きな力になる」と期待を込めた。
基調講演では田端長官が観光行政の現状を説明し、記念講演では元ラジオ福島アナウンサーの大和田新氏が東日本大震災の教訓などを語った。
福島県送客キャンペーンは國谷一男副会長から提案された。福島県や関係市町村と連携して10万人を送る。高知県での前回のフォーラムでは高知県への3万人送客を発表し、目標を超える3万6千人を送客した。
次回のフォーラムは来年2月12日に熊本市で開かれる。引継式で東北地方支部長連絡会の髙橋幸司議長から九州地方支部長連絡会の岩本公明議長に大会旗が手渡された。開催地、熊本県支部の松嶋洋支部長は「熊本も平成28年4月の熊本地震で甚大な被害を受けた。熊本にお越しいただいて熊本の創造的復興が進んでいる様を見てほしい。来年は火の国・熊本へ来てはいよ~」と参加を呼び掛けた。
フォーラムであいさつする二階会長