ANAセールスは4日、「シニアのための修学旅行」の第2弾となる沖縄ツアーを発売した。老化や病気で旅行をあきらめているノンアクティブシニアに、旅に出ることで元気になってもらい、帰ったあとの生活の質をあげてもらうことを狙いに企画された同ツアー。最先端技術を活用した全く新しい電動車いすの試乗を盛り込み「移動の喜び」や「旅の楽しみ」を再確認してもらう。
同ツアーは2013年にANAグループの組織横断的な提案制度「バーチャルハリウッド」を使って全日空(ANA)の客室乗務員が発案し誕生した。2年間のトライアル期間を経て、第1弾の北海道に続き第2弾の沖縄を商品化した。
沖縄商品では「行ける」ところではなく「行きたい」ところに行けると話題のパーソナルモビリティ(電動車いす)WHILLの試乗体験や、イルカとの触れ合いのようなアクティビティを無理のない範囲で盛り込み、達成感や自信を取り戻してもらうきっかけを演出する。
また、慶成会老年学研究所監修のもと「回想法」という心理療法を取り入れ、自身の現在、過去、未来を見つめ直す時間を設ける。語ることが少なくなった昔を思い出すことで、心穏やかな時間を過ごしてもらい、帰ってからの生活に活力を取り戻してもらう。
参加者4人に対して1人のANA客室乗務員経験者がスタッフとして同行。ANAの「おもてなしの心」でサポートを行う。
催行日は11月26日。24人限定で、料金は東京発16万円〜、大阪発15万5千円〜、現地参加12万4千円〜。
同社は、第3弾として、地方発で東京観光が楽しめる商品の販売を検討している。