ANAグループの国際物流企業OCS(東京都江東区)は9月15日、コロナ禍で高まる巣ごもり需要に対応する越境ECの新輸送サービス「ⅰEC」の販売を始めた。日本初の越境EC輸送サービス。海外からの越境EC輸送と併せ、日本発の輸送対象エリアを順次拡大し、越境EC輸送の取扱量を今年度中に現在の約3倍まで拡大する。
新サービスでは、世界中の消費者から注目される日本製の名産品をANAグループの国内線ネットワークを利用して日本各地から海外に届ける。9月からの韓国、台湾、シンガポールへの配送からサービスインし、今年度内には越境EC需要が高い米国、欧州、中国など、対象エリアを順次拡大する予定。各種ウェブサービスとの連携を実現し、煩雑な海外輸送を簡単なステップで始められるほか、送料は燃油サーチャージなどを含めたシンプルな料金体系に加え、ロジスティクスなどのニーズに沿ったオプションも追加できる。
OCSは「ライフスタイルの変化に伴い越境電子商取引の市場規模が年々拡大している。これまでの経験を生かし、日本企業の品質を世界にいち早く、確実に届けたい」と話す。