ANAグループ、再使用できる保冷剤を導入


 ANAグループは9月20日、国内線に搭載する機内食や飲料の保冷に使用しているドライアイスに変わり、繰り返し使用可能な保冷材の導入を始めた。地球環境への配慮、経済性、安定性において、持続可能な取り組みを実現する。

 同社はこれまで、国内線機内搭載カートにドライアイスを搭載。機内食や飲料を保冷してきたが、大気中への年間約1700トンのCO2排出やコストなどが課題となっていた。保冷材は代替品として検討され、昨年4月から素材の選定を始めていた。地上や旅客便で保冷効果や温度の維持、冷却物品の品質状態の変化などの検証を約1年間重ねた結果、国内線のドライアイスを保冷材に切り替えた。

 新たな保冷材は、液剤が人に触れても害のない食品添加物を使用。長時間の保冷効果で安定した温度での機内食や飲料の提供を可能にした。また、資源を繰り返し使用することで、ドライアイスの使用後に出る梱包材、敷きマットなどは年間約30トン減り、コスト面ではドライアイスに対し年間約2億円(約80%)減の費用抑制効果を見込んでいる。

 「地球環境への配慮、経済性、安全性において持続可能な取り組みとなっている」と同社。

 
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