日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は20日、それぞれグループの今年度下期(2010年10月〜11年3月)の運航計画を発表した。JALは今年4月28日に発表した「再生に向けた2010年度路線便数計画」に追加、変更するもの。14路線17便を増便、10路線17便を減便する。ANAは10路線14便を増便し、6路線7便を減便。両社とも機材の変更によるダウンサイジングなども並行して進めるとともに、今年10月の羽田空港D滑走路の運用開始に伴う発着枠の拡大に合わせ増便した。
JALは4月28日に発表した計画で、中部空港発着便、小牧空港発着便を中心に30路線最大58往復の運休を決定しているが、追加する形で、伊丹発着便を中心に減便を決めた。一方、羽田発着便を中心に増便したほか、運航会社を変更するなどして便数を維持、増加させた。
また国際線で運航している、成田〜関西、成田〜中部の各国内区間便を国内線に変更し、国際線との乗り継ぎのない人も利用できるようにした。
ANAは発着枠の拡大を活用して休止中だった羽田〜徳島便を1日3往復で再開する。広島、高知への羽田発着便も1便ずつ増やした。
併せて伊丹空港発着便を中心に5路線6便を休止。羽田〜大分便の減便は、スカイネットアジア航空の運航便とのコードシェアに伴い実施した。
このほか他社の路線便数の変更などに伴い、千歳〜利尻、中部〜福岡、伊丹〜大分の各便でジェット機からプロペラ機への変更を行った。