
ANAセールスが07年4月から販売する、東京の着地型旅行「ANAスカイホリデー メード・イン・トーキョー」が今年上期(4〜10月)、前年同期比9%増と伸ばしている。東京の企業や団体の協力を得て東京ならではの体験ができるのが特徴の商品。江戸〜現代の東京をさまざまな切り口から楽しめる点や、宿泊プランを切り離して現地参加できる点が好評のようだ。
メード・イン・トーキョーは、08年下期(08年10月〜09年3月)に58コースを設定、およそ3千人を集客した。その道の専門家「感動案内人」のガイド付きコースや有名レストランでの昼食プランなど幅広いラインアップで利用者を集める。
このうち感動案内人として東京都公文書館非常勤職員の高尾善希氏が同行して、江戸城の間取りや大奥の暮らしを詳しく解説するほか、印刷会社トッパンの印刷博物館・VRシアターで、コンピューターグラフィクスにより再現された江戸城天守閣を鑑賞できる「江戸の古今を愉しむ旅」は、過去の3回の催行時とも定員近くまで参加者が集まる人気コース。3月28日催行分も定員30人に対し、夫婦や家族連れ、女性グループなど29人が参加し、高尾氏手作りの江戸城マップを手に、解説を聞きながら北の丸公園を散策した=写真。「現地参加もできるうえ、感動案内人が同行するコースはその個性が魅力となり人気を集めているのではないか」と同社広報担当。
同社では今年度上期、江戸の古今を愉しむ旅のほか、昨年夏に設定し子供連れに人気だった「『ANA機体メンテナンスセンター』見学コース」など60コースを設定する。東京を同社国内旅行販売の核として売っていく考えだ。
