
回復率 初の8割越え
日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は215万7千人となった。19年同月比は14.4%減。コロナ前に対する回復率は初めて8割を超えた。訪日団体旅行の禁止措置撤廃が8月に入ってからだった中国を除くと、19年同月比は18.0%増となった。訪日旅行促進事業の重点市場23カ国・地域のうち、13カ国・地域が19年同月の実績を上回った。
8月の訪日外国人旅行者数は、22年同月比では1169.5%増と約13倍に増えた。国際定期便の運航便数は、23年夏ダイヤ時点でコロナ前の約6割まで回復。その後も東アジアを中心に増便、復便が続いている。
国・地域別に見ると、東アジアでは、韓国が56万9千人で19年同月比84.3%増。大幅な増加だが、19年には日韓情勢に伴って訪日を控える動きが起きていたことを考慮する必要がある。航空路線では仁川―松山、釜山―福岡などの増便があった。
台湾は19年同月比5.7%減の39万6千人。台風の影響などを受けたが、学校の夏季休暇などがプラス要因。香港は同8.4%増の20万6千人とコロナ前を上回った。
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