総務省の労働力調査によると、今年8月の完全失業率(季節調整値)は3.0%で、2017年5月(3.1%)以来、3年3カ月ぶりの3%台となった。完全失業者数は206万人で、前年同月比49万人増加した。
完全失業率は前月の2.9%から0.1ポイント上昇した。このうち男性は3.0%で前月と同率。女性は2.9%で、同0.2ポイント上昇した。
17年6月から2%台を続け、19年11、12月は2.2%と、1992年10月以来、およそ27年ぶりの低水準となった。ただ、新型コロナウイルスが感染拡大した今年3月以降は上昇傾向が続いている。
完全失業者数は7カ月連続で増加した。求職理由別に見ると、企業のリストラなどの「勤め先や事業の都合による離職」が19万人増加。このほか「自発的な離職(自己都合)」が2万人、「新たに求職」が17万人それぞれ増加した。
同月の就業者数は前年同月比75万人減少の6676万人。このうち「宿泊業、飲食サービス業」が391万人で、28万人減少した。