8月の企業倒産は851件、今年最少を記録


 帝国データバンクによると、今年8月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は851件で、今年最少を記録した。中部、九州の2地域で減少が目立ったほか、土木工事を中心に、建設業が10カ月連続の前年割れだった。負債総額は2020億7700万円で、2カ月ぶりに前年同月比で減少した。

 件数は前年同月比で12.2%減少。前月比でも9.8%減少した。前年同月を下回るのは3カ月連続。減少幅は前月(2.3%減)の1ケタから、2カ月ぶりに2ケタへ拡大した。

 地域別にみると、9地域中、6地域で前年同月比で減少した。このうち中部は同26.6%減の94件。2008年2月以来、4年半ぶりに100件を下回った。小売業の倒産が大きく減少した。

 九州も同23.0%減の57件と、大きく減少した。

 東北は前年同月と同数の40件。製造業(同80.0%増の9件)、サービス業(同66.7%増の10件)などで増加した。

 北陸(26件)も前年同月と同数。北海道(同22.6%増の38件)は唯一、前年同月を上回った。

 業種別では、7業種すべてが前年同月比で減少した。全業種の減少は昨年3月以来、1年5カ月ぶり。

 建設業は同1.6%減の121件。東北で15カ月連続の前年割れとなった。ただ、減少幅は1ケタに縮小している。

 小売業は同27.1%減の137件。飲食料品小売(同34.4%減の21件)などで大きく減少した。

 サービス業は同165%減の167件。中部と近畿で減少が目立った。このうち「旅館、その他宿泊所」は前年同月から倍増の10件。

 主因別では、販売不振、売掛金回収難などの「不況型倒産」が713件。倒産全体に占める割合は83.8%で、39カ月連続の80%台となった。

 規模別では、負債5千万円未満の倒産が461件で、構成比54.2%。4カ月連続で50%を上回る高水準となった。一方、負債100億円以上の大型倒産は2件にとどまった。

 
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