6月宿泊者数、7割減の1424万人泊 減少率最大は京都府83%減


 観光庁の宿泊旅行統計調査の結果、2020年6月の全国における宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、新型コロナウイルスの影響で前年同月比68.9%減の1424万人泊となった。政府による都道府県をまたぐ移動自粛要請が6月19日に解除され、日本人の宿泊需要に動きが出たが、依然として前年同月に比べて7割程度の落ち込み。都道府県別では、京都府が同83.4%減の40万7千人泊で全国最大の減少率だった。

 延べ宿泊者数のうち日本人が同61.2%減の1406万人泊、外国人が同98.1%減の18万人泊。外国人は入出国の制限で大幅に減少しており、延べ宿泊者数全体に占める割合は、19年年間値では19.4%に達していたが、6月は1.3%にとどまった。

 日本人、外国人を合わせた延べ宿泊者数を都道府県別に見ると、前年同月比の減少率が大きいのは、京都府に続き、沖縄県81.7%減の49万4千人泊▽大阪府79.2%減の79万9千人泊▽千葉県77.2%減の52万人泊▽東京都77.0%減の141万3千人泊▽山梨県76.3%減の14万8千人泊▽北海道74.5%減の78万7千人泊―などとなった。

 前年同月比の減少率が最少だったのは、茨城県で31.7%減の30万人泊。減少率が50%を下回ったのは、茨城県と、福島県40.2%減の59万人泊▽宮崎県43.6%減の15万3千人泊▽山口県45.4%減の15万2千人泊▽岡山県47.6%減の21万5千人泊―の5県だけだった。

 一方で20年6月の宿泊施設の客室稼働率(第2次速報値)は前年同月比37.8ポイント減の22.8%となった。

 客室稼働率の都道府県別の上位は、(1)茨城県37.9%(2)福島県34.7%(3)岡山県33.0%(4)埼玉県32.6%(5)島根県32.3%(6)山口県31.9%(7)神奈川県30.6%(8)広島県30.0%(9)岩手県29.7%(10)宮崎県29.5%―などだった。

 宿泊施設タイプ別の全国平均は、ビジネスホテル41.3ポイント減の33.0%▽シティホテル62.3ポイント減の17.6%▽旅館23.8ポイント減の12.9%▽リゾートホテル43.7ポイント減の11.7%▽簡易宿所20.3ポイント減8.9%。

 
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