GW効果など36都道府県がプラス
観光庁が7月31日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2019年5月の全国の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比6.5%増の4732万人泊となった。このうち日本人の延べ宿泊者数は、10連休のゴールデンウイークの効果などで4月に続き好調で、同5.6%増の3870万人泊で5月として調査開始(07年)以降で最高値。外国人の延べ宿泊者数も同10.4%増の862万人泊で過去最高だった。
5月の延べ宿泊者数全体では、36都道府県が前年同月の実績を上回った。延べ宿泊者数の上位5位は、(1)東京都(1.5%増の548万人泊)(2)大阪府(18.5%増の381万人泊)(3)北海道(11.2%増の304万人泊)(4)沖縄県(15.1%増の237万人泊)(5)千葉県(7.9%増の202万人泊)。
日本人延べ宿泊者数は19年に入ってから、1月が前年同月比0.3%減、2月が同ほぼ増減なし、3月が同0.5%増と前年並みで推移したが、10連休のGWなどがあり、4月が8.4%増、5月も高い伸び率となった。
5月の外国人延べ宿泊者数は、全体に占める割合が18.2%で、29都道府県で前年同月の実績を上回った。都道府県別の上位は(1)東京都(10.4%増の201万人泊)(2)大阪府(10.9%増の145万人泊)(3)京都府(23.1%増の70万人泊)(4)北海道(4.6%増の59万人泊)(5)沖縄県(10.2%増の59万人泊)―などとなった。
5月の外国人延べ宿泊者数を都市部と地方部で比較すると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が12.7%増の523万人泊、地方部(三大都市圏以外)が6.9%増の339万人泊だった。構成比では三大都市圏が60.7%、地方部が39.3%となった。
国・地域別の5月の外国人延べ宿泊者数は、最多の中国が26.1%増の212万人泊で全体の27.3%を占めた。続いて台湾が6.2%減の103万人泊、韓国が6.8%減の95万人泊、米国が18.3%増の60万人泊、香港が9.8%増の54万人泊だった。