3月の全国企業の景気DIは46.2、2カ月連続で改善


 帝国データバンクはこのほど、全国企業対象の景気動向調査の3月分を公表した。同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比0・8ポイント増の46・2と、2カ月連続で改善した。「国内景気は自動車関連の好調や人手不足対策の需要増加などを追い風に回復傾向が続いた」(同社)。業種別では旅館・ホテルが49・4で、同3・8ポイント増と2カ月連続で改善した。

 10の業界別では、旅館・ホテルを含めたサービスなど7業界が改善。3業界が悪化した。

 このうちサービスは同1・3ポイント増の50・4と、7カ月連続で改善。2015年8月以来、1年7カ月ぶりに50台に回復した。旅館・ホテルほか、飲食店(同6・1ポイント増の45・1)、娯楽サービス(同2・1ポイント増の39・2)など、特に個人向けサービスの景況感が改善。15業種中12業種が改善し、うち6業種が50以上となった。

 小売は同0・2ポイント増の41・1と5カ月連続で改善。自動車・同部品販売、家電・情報機器小売などが改善。ただ、飲食料品小売、医薬品・日用雑貨品小売など、9業種中6業種が悪化した。

 ほかの増加業界は農・林・水産、金融、製造、卸売、運輸・倉庫の各業界。

 減少は建設、不動産、その他の各業界。

 10の地域別では、8地域が改善。2地域が悪化した。

 北陸は同1・3ポイント増の44・1と、2カ月ぶりに改善。10地域中、最大の改善幅となった。

 低下は四国(同0・4ポイント減)、九州(同0・3ポイント減)の各地域。

 回答企業からの主な声は次の通り。

 「海外旅行の低迷で、購買力の高いシニアを中心に高級感のある国内旅行や5つ星の宿に人気がある」(現在、良い、一般旅行)。

 「ビジネス、レジャーともに前年を上回り堅調な状況が続いている。インバウンド需要も個人旅行者中心に増加傾向が継続している」(現在、良い、自動車賃貸)。

 「インバウンド需要に一服感がある」(先行き、どちらでもない、貴金属製品小売)。

 
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