国際観光振興機構(JNTO)が発表した訪日外客数の2月推計値は、前年同期比22.9%増の63万1800人と単月では過去最高を記録した。昨年は1月だった旧正月が今年は2月にあたり、東アジアからの訪日客が大幅に増加。1~2月で比較しても10.8%の伸びを示した。
韓国は、同16.3%増の20万2600人。円安ウォン高の傾向で訪日需要が大幅に伸びた。温泉、ショッピング、スキー、ゴルフなどを目的にした観光客が引き続き増加傾向にある。
台湾は、同37.0%増の12万6700人。「台湾の今年の旧正月休暇は9連休で例年より長く、訪日旅行のプラスに」(JNTO)。日台間の航空路線・増便が拡充されたほか、台湾の国内線航空会社が初めて訪日チャーター便を運航し、北海道旅行などが人気となった。
中国は、同34.8%増の7万5300人。「特に、上海では航空座席の供給が追いつかないほどの好調で、長春、大連、成都など地方都市からの訪日客も増加した」(同)。昨年の航空路線・便数の拡充に続き、2月には全日本空輸(ANA)が中部~天津間に就航している。
香港も同47.1%増の4万1300人と伸びた。
一方、米国は同1.4%増の4万8100人。欧州では、英国が同9.7%増の1万5900人、ドイツが同6.2%増の8600人、フランスが同18.6%増の8800人。オーストラリアは、「ニセコ、白馬などへのスキーツアーが人気」(同)で同10.3%増の1万5600人となった。