全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(横山公大部長=高知県・土佐御苑)は10日、東京の全国旅館会館で、2月20日に開催する第1回「旅館甲子園」の出場者向け説明会を開いた。当日出場する5軒の旅館関係者が出場の順番を決めるくじ引きを行い、本番に向けて互いの健闘を誓い合った。
旅館甲子園は、旅館で働くスタッフにスポットを当て、自館の魅力や仕事への思い、将来の夢などを従業員らに語ってもらうイベント。横山部長の肝いりで、今回初めて開催する。会場は当日、国際ホテル・レストラン・ショーが行われる東京ビッグサイト(東京都江東区有明)。全旅連青年部員を中心に、700人の来場を見込んでいる。
全国の青年部旅館・ホテルに昨秋、出場を呼び掛けたところ、22軒がエントリー。井手憲文(観光庁長官)、佐藤信幸(全旅連会長)、大嶋啓介(居酒屋てっぺん代表、居酒屋甲子園発起人)の各氏ら10人の審査員による一次審査で5軒が決勝に進出した。
決勝に残った5軒は越後湯沢HATAGO井仙(新潟県越後湯沢温泉)、流辿別邸観山聴月(宮城県青根温泉)、竹と茶香の宿旅館樋口(島根県有福温泉)、和歌の浦温泉萬波MANPA RESORT日本スタイル(和歌山県和歌の浦温泉)、鬼怒川温泉ホテル(栃木県鬼怒川温泉)。
本番では各旅館が15分間のプレゼンテーションを実施。「発表に共感、感動できたか」などを審査基準とした審査員の採点と、来場者の投票で優勝を決める。優勝者にはトロフィーと観光庁長官賞として賞状を授与する。
横山部長は「イベントを通して多くの同業者に勇気を与え、若い人に『旅館で働きたい』『旅館に行きたい』と思われる業界にしたい」と述べた。
出場順を決める抽選会を終えて出場旅館の担当者と横山部長(右端)、田村佳之実行委員長(左端)