~The Onsen Capital of the World~ 世界一の保養・大温泉郷を目指して
大分県、いや、日本を代表する温泉観光地、「別府」と「湯布院」。両地域は車で30分ほどの隣接地でありながら、県外の方には地名は知っていても位置関係などはご存じない方が多いのではないでしょうか。
「別府」は別府八湯と呼ばれ、圧倒的な源泉数と湧出量を誇る大温泉街を形成し、多様な泉質、宿泊施設や観光施設等エンターテイメント性を強みとし、にぎわいと活気を提供する観光地です。
一方、「湯布院」は由布岳の麓に形成された温泉地で、金鱗湖や由布川峡谷など豊かな自然景観と田園風景が広がる閑静な温泉地として、落ち着いた雰囲気で魅了する自然と調和した温泉保養地です。
この別府と湯布院の歴史的なつながりには、「別府観光の父」と呼ばれる油屋熊八が大きく関わっています。明治44年に別府で亀の井旅館を創業、別府を日本有数の観光地へと押し上げた熊八が、別府からほど近い静かな温泉地、湯布院に別荘として建てたのが亀の井別荘です。由布院の潜在的な価値を見いだし、別荘に「亀の井」の名を冠することで、二つの温泉地を結びつけました。熊八が別府で築いた名声と、湯布院に遺したこの別荘の存在が、後の由布院が田園的な高級保養地として独自の発展を遂げる礎となったのです。
この両市が抱える観光課題として、平均宿泊日数が1泊と滞在期間が短いことや観光消費額が低いことが挙げられます。また、欧米豪や富裕層をはじめとする多様なニーズへの対応が求められています。
これらの課題解決のために、別府市と由布市は昨年12月「世界一の保養・大温泉郷協定」を締結し、一体となって国内外への誘客プロモーション、共同企画をはじめ、オーバーツーリズムや2次交通対策など、観光課題の解決に向けても動き出しました。
具体的には、まずは統一ロゴを製作し、大温泉郷としてプロモーション活動をはじめました。
また、両地域の周遊、滞在時間の延長を目的に温泉や観光名所を巡るスタンプラリー、旅マエの外国人観光客に向けたオンラインチャットによる旅相談、別府から湯布院への手荷物配送サービスなどに取り組んでいます。
さらに、10月から、地元バス会社がオープントップバスの別府―湯布院ルートの運行を始めるなど、民間企業とも一体となった動きが始まっています。
別府・湯布院が核となり、大分県内はもとより九州全体への波及効果を高めていくとともに、両地域が抱える観光課題についても、その解決に向けて連携して取り組んでまいります。

牧氏




