スカイスキャナー、「2027年トレンドが予想される旅行先10選」を発表 蔚山138%増、韓国2都市がランクイン


 

Skyscanner Japan株式会社は2026年10月13日、独自の検索データ数万件以上を分析した「2027年トレンドが予想される旅行先10選」を発表した。検索数が前年比138%増の蔚山(韓国)を筆頭に、カティクラン(フィリピン)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、パルマ(スペイン)、ロヴァニエミ(フィンランド)、釜山(韓国)、ウランバートル(モンゴル)、フーコック(ベトナム)、クイーンズタウン(ニュージーランド)、ヴェネツィア(イタリア)の10都市が選定された。昨年のトビリシやパロといった”一生に一度の秘境”志向から、「行きやすさと新しい発見を両立できる旅先」へと日本人旅行者の関心がシフトしていることが明らかになった。

選定方法と対象期間

 今回の発表は、2026年1月1日から6月17日の間にスカイスキャナーで検索された往復便のデータを対象とし、2025年の同時期と比較して検索数が増加している目的地を、旅行の適切性に基づいて選定したものだ。スカイスキャナーは毎日1,000億件以上の価格を検索するグローバル旅行アプリであり、52か国37言語に対応。世界中の航空会社・旅行会社・ホテルなど約1,400のウェブサイトから最適な旅行プランを提供している。

韓国2都市がランクイン、「次の目的地」への広がり

 今回のランキングで特徴的なのは、韓国から蔚山と釜山の2都市が選ばれた点だ。

 蔚山は前年比138%増と10都市の中で最大の伸びを記録した。釜山から電車で約30分、古都・慶州にも隣接する同都市は、昨年に続き今年もトレンド入り。「十里竹林」や「大王岩公園」といった自然スポットに加え、蔚山名物の「彦陽プルコギ」やマッコリ醸造所巡りなど、ローカルな食文化も楽しめる点が注目されている。

 釜山は前年比76%増。ビーチ、海鮮市場、映画文化、甘川文化村のようなカラフルな街並みが楽しめる一方、ソウルとは異なる落ち着いた海辺の空気も特徴だ。日本からのアクセスのよさも、選ばれた要因とされている。

 スカイスキャナーは「ソウルを訪れたことのあるリピーターが、次の旅先としてよりローカルな街や海辺の都市へ関心を広げていることがうかがえる」と分析している。

短い休暇でも行けるビーチリゾートが上位に

 カティクラン(フィリピン)は前年比96%増で2位にランクインした。世界有数の白砂ビーチで知られるボラカイ島へ最短でアクセスできる玄関口であり、空港近くの港から船で約15分で島へ渡ることができる。短い休暇でも本格的なビーチリゾートを楽しめる手軽さが、支持を集めた理由だ。

 フーコック(ベトナム)は前年比72%増。ベトナム南部に位置するリゾートアイランドで、白砂のビーチ、ナイトマーケット、アイランドホッピングなどを楽しめる。近年は高級リゾートやスパ、ウェルネス滞在の選択肢も広がっており、昨年に続き今年もトレンド入りを果たした。

ニュージーランドから2都市、ヨーロッパ勢も存在感

 ニュージーランドからはクライストチャーチ(前年比88%増)とクイーンズタウン(同61%増)の2都市が選ばれた。

 クライストチャーチはニュージーランド南島の玄関口。英国風の街並みと南島ならではの自然を同時に楽しめる拠点として人気を集めている。街の食の中心であるリバーサイドマーケットや、レトロなトラムで巡る市内観光などの都市滞在の楽しみがある一方、星空で知られるテカポ湖や周辺の自然エリアにも足を延ばしやすい点が評価されている。

 クイーンズタウンは、湖と山々に囲まれた街を拠点に、ハイキングやクルーズ、スキー、ワインツーリズムなど季節ごとに異なる体験が楽しめる都市だ。ミルフォードサウンドや南島ロードトリップの拠点としても利便性が高い。

 ヨーロッパからはパルマ(スペイン、前年比87%増)とヴェネツィア(イタリア、同53%増)がランクインした。

 パルマは地中海に面した都市で、一年を通じて気候が過ごしやすく、パルマ大聖堂やベルベル城などの観光名所を徒歩で巡りながら、ビーチや旧市街のバーホッピングも満喫できる。

 ヴェネツィアは、運河、アート、建築、潟の島々をコンパクトに楽しめるヨーロッパ旅行を象徴する目的地だ。サン・マルコ広場やゴンドラといった定番の魅力に加え、ムラーノ島のガラス工芸、ブラーノ島のカラフルな街並み、路地を歩きながら出会う小さな教会やカフェなど、滞在の中で深く楽しめる要素も豊富とされている。

北極圏とモンゴルも継続的な人気

 ロヴァニエミ(フィンランド)は前年比83%増。フィンランド北部に位置する北極圏の街で、サンタクロース村やオーロラ、ガラスイグルーで知られる。コンパクトな街の中でサンタクロース村、オーロラ鑑賞、トナカイのそり体験といった”ここでしかできない体験”が楽しめる点が特長だ。昨年に続き、今年もトレンド入りを果たした。

 ウランバートル(モンゴル)は前年比74%増。都市部には博物館や寺院、ローカルマーケットなどモンゴルの歴史や暮らしに触れられるスポットがあり、少し足を延ばせばテレルジ国立公園や広大な草原、ゲル宿泊など、モンゴルならではの自然体験にもアクセスできる。定番のアジア都市旅行とは異なる景観と文化への関心の高まりが、ランクインにつながった。

トラベルエキスパートのコメント

 スカイスキャナー Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏は次のようにコメントしている。

 「2027年の旅行トレンドからは、日本人旅行者の旅先選びが、昨年の自分らしさを大切にする旅から、自分らしさもありつつ『行きやすさと新しい発見を両立できる旅先』へと広がっていることが見えてきました。今回のランキングで注目すべきは、釜山・蔚山やカティクランなど、『短い休暇でも無理なく行けるセカンドデスティネーション』へのシフトです。ソウルやセブ島といった定番から一歩足を延ばすだけで、リーズナブルに充実した体験が手に入ります。よりロジカルに組み立てる旅(=ロジタビ)の傾向が、今年も顕著に出ていることが伺えます」

 また、岡田氏はお得に旅行を楽しむためのツール活用についても言及した。「蔚山なら、出発日を数日ずらすだけで往復数万円近く安くなる日程が一目で分かります。また、フーコックやロヴァニエミのような憧れリゾートは『プライスアラート』を設定しておき、価格が下がった瞬間を逃さないのが賢い選択です」と述べた。

「トラベルトレンドレポート2027」の概要

 今回の発表は、スカイスキャナーが毎年発信する「トラベルトレンドレポート」の一環だ。2027年版では、日本人1,000人を含む全世界28,000人以上への調査を実施。スマートフォンや日常の接続から距離を置く「Signal Severance(オフライン旅行)」、旅先ならではのお土産やローカルプロダクトを巡る「Pilgra-Merch(お土産巡り)」、音をきっかけに旅先を選ぶ「Sound Bound(サウンドツーリズム)」、為替や物価を意識してお得に旅を楽しむ「Currency Chasers(円活旅)」など、旅行者の目的が昨年と比べてさらに多様化していることが明らかになった。

「2027年トレンドが予想される旅行先10選」の詳細は、スカイスキャナーの公式サイト(https://www.skyscanner.jp/travel-trends/destinations)で確認できる。

 
 

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