私の視点 観光羅針盤
世界的な大変動時代を迎えて内憂外患が危惧される中、日本にとって喜ばしいニュースがもたらされた。一つはそあい憲三氏のノーベル化学賞受賞で長年にわたる優れた研究業績が評価され祝意と敬意を表したい。もう一つは日本の旅行・観光開発の実績が世界第1位の評価を受けたことだ。グローバル課題解決を目指すスイスの非営利財団「世界経済フォーラム(WEF)」は9月に「旅行・観光開発指数2026」を公表し、総合ランキングで日本が世界第1位と評価された。
WEFは07年以来2年ごとに「旅行・観光競争力指数ランキング」を公表してきたが、コロナ禍や気候大変動やウクライナ戦争などを契機にシステム改良を行い、新たに「旅行・観光開発指数ランキング」を公表してきた。「旅行・観光競争力」から「旅行・観光開発の在り方」に力点を移し、「持続可能で弾力性のある未来の再構築」を目指すシステム改良を行っている。
旅行・観光開発に関わる指標には五つの柱がある。(1)環境整備(健康・衛生、安全・安心等)(2)旅行・観光政策と実現条件(旅行・観光の優先順位、価格競争力等)(3)インフラとサービス(航空輸送、陸上・港湾等)(4)旅行・観光の需要喚起(自然資源、文化資源、非レジャー資源等)(5)旅行・観光の持続可能性(旅行・観光需要への圧力と影響、社会経済のインパクト等)。
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