Klook(クルック)は9月18日、鹿児島県と連携し、訪日旅行者を対象とした新幹線料金助成キャンペーンを開始した。博多から鹿児島までの新幹線片道相当額、最大11,420円相当を提供するもので、実施期間は2027年2月28日まで(売り切れ次第終了)。対象はアメリカ、シンガポール、タイ、ベトナム、韓国、台湾、香港、中国の8つの国・地域の旅行者で、福岡空港を経由してKlookを通じて鹿児島県内のホテルを1泊以上予約することが条件だ。
「九州を訪れる外国人旅行者の多くは福岡に到着するが、そこからさらに足を延ばす方は少ない」
Klook日本法人ゼネラルマネージャーの増田 航は、今回のキャンペーンについてこう説明する。
「九州を訪れる外国人旅行者の多くは福岡に到着しますが、そこからさらに足を延ばす方は少ないのが現状です。鹿児島はこれまで、旅行者の定番ルートから外れがちでした。その障壁を取り払うことで、旅行者のジャーニーを再構築し、より多くの方に鹿児島の美しさを紹介するとともに、地元の事業者やツアーオペレーターに新たなビジネスをもたらす絶好の機会となると考えています。」
鹿児島は福岡から新幹線で南へ約80分の距離にある。歴史、文化、自然の魅力にあふれた土地でありながら、これまで多くの訪日旅行者にとって「立ち寄らない目的地」であり続けてきた。今回のキャンペーンは、その現状を打破しようとする試みだ。

鹿児島県知事も太鼓判「世界唯一の天然砂むし温泉」
鹿児島県知事の塩田 康一氏は、同県の魅力をこう訴える。
「鹿児島県は、世界有数の活火山の桜島や世界自然遺産の島、屋久島、奄美大島、徳之島、世界で唯一の天然砂むし温泉など、豊かな自然に恵まれています。また、2大会連続で和牛日本一に輝いた鹿児島和牛のほか、お茶(抹茶)、黒豚、ブリ、カンパチ、うなぎなど、日本一の食材が豊富に揃っています。そのほか、国宝の霧島神宮、武家屋敷や甲冑などのサムライ文化などの歴史文化にも触れることができます。ぜひ本キャンペーンをきっかけに鹿児島県を訪れ、その多彩な魅力を存分にご体感していただきたいと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしております!」
指宿(いぶすき)の天然砂むし温泉は、世界でも類を見ない希少な体験として知られている。また、日本の国歌や国旗と深い歴史的つながりがあり、「ラストサムライ」として知られる武将・西郷隆盛の生誕地でもある鹿児島は、歴史的・文化的な背景においても訪日旅行者の関心を引きやすい土地柄だ。
広島での先行事例が証明した「バンドル+クリエイター」モデルの威力
今回の鹿児島キャンペーンは、Klookにとって地方誘客への初の試みではない。先行して実施した広島での取り組みが、強力な実績として存在する。
広島においてKlookは、自治体や現地の事業者パートナーと連携し、新幹線のアクセスと現地体験をセットにした「Klookパス 広島」を提供。その結果、発売後に売上は12倍以上に増加した。
さらに2026年には、Klookの「Kreatorverse Japan(クリエイターバース・ジャパン)」を通じて、20の市場から約120名のコンテンツクリエイターを広島に招致し、同県への月間予約トラフィックの持続的な増加に貢献した。
その成果は数字にも表れている。2026年の年初来において、広島の関連商品の収益は前年同期比30%増となり、日本国内におけるKlook全体の成長率を上回った。
Klookでは現在、地方誘客の取り組みの効果を測る継続的な指標として、東京、京都、大阪以外の地域における予約成長率を、これらの主要都市圏内での成長率と比較・追跡している。広島の結果は、その指標においても顕著な成果をあげた形だ。
これらの実績が、今回の鹿児島県とのキャンペーンにおける最も明確な道しるべとなる。Klookが今回の取り組みについて強調するのは、「単なる一過性のチケットプロモーション」ではないという点だ。商品のセット化(バンドル)、クリエイターによるコンテンツ発信、デスティネーション・マーケティング、そしてデジタルアクセスを組み合わせたマルチチャネルでの取り組みを通じて、長期的に持続可能な旅行需要を創出することを目指している。
「Klookパス 鹿児島」開発へ、JR九州との独占商品も
今後の展開も具体的だ。Klookは7月、鹿児島の地元事業者向けに対面でのセミナーを開催し、業務のデジタル化とKlookプラットフォームへの導入を支援した。
次のステップとして、「Klookパス 広島」をモデルにした体験のセット商品「Klookパス 鹿児島」の開発を進めている。
この商品の狙いは、旅行者が抱える「鹿児島で何をするか」という第二の障壁を取り除くことにある。「Klookパス 鹿児島」を利用することで、旅行者は計画に費やす時間を減らし、お得で便利なパスに詰め込まれた厳選された現地の体験をより一層楽しめるようになる。
さらにKlookはJR九州と、Klook独占販売となる「Kagoshima Sightseeing Pass(2日間乗り放題きっぷ)」を訪日旅行者向けに用意した。鹿児島県全域への移動のハードルを取り払うことで、観光客の滞在時間延長と県内各地域での経済波及効果の最大化を図る。
キャンペーン詳細
今回のキャンペーンの概要は以下の通りだ。
- 実施期間: 2026年9月18日~2027年2月28日(売り切れ次第終了)
- 実施内容: 博多から鹿児島までの新幹線片道相当額(最大11,420円相当)を提供
- 対象国・地域: アメリカ、シンガポール、タイ、ベトナム、韓国、台湾、香港、中国
- 対象条件: 福岡空港を経由し、Klookを通じて鹿児島県内のホテルを1泊以上予約した旅行者
- 特設ページ(英語): https://www.klook.com/en-SG/tetris/promo/kagoshima/
Klookについて
Klookは2014年9月に設立された旅行・体験予約プラットフォームで、本社はシンガポール。世界中の観光施設チケットやツアー、交通機関、Wi-Fi/eSIM、レンタカー、ホテルまで、旅先で必要なものを提供している。共同創業者兼CEOは林照圍(イーサン・リン)。
日本法人は2017年9月に設立。JTB、JR西日本、JR九州、小田急電鉄ほか多数のパートナーと提携し、200か国以上に広がるKlookユーザーに日本の魅力を発信している。2019年4月には日本語版サービスをリリースし、日本人向け海外旅行商品の提供も開始。2020年6月には国内の旅行・レジャー商品をリリースし、インバウンド・アウトバウンド双方の市場を手がけている。
Klook日本語版( https://www.klook.com/ja/ )では、今回のキャンペーンに関連する商品も掲載されている。




