JTBは9月15日、株式会社東京ドームが運営する宇宙体感施設「Space Travelium TeNQ」の協力を得て開発した探究・キャリア学習プログラム『ココロ動かす宇宙×キャリア体験 in Space Travelium TeNQ』の提供を開始した。
中学生・高校生を対象に、宇宙をテーマとした体験や対話を通じて生徒が宇宙産業や科学技術への興味・関心を高め、自らの将来や可能性について考えるきっかけを創出することを目的としたプログラムだ。
「Space Travelium TeNQ」の常設展示コンテンツやフリーローミングVRなどの没入型体験に加え、宇宙分野で活躍する人材との講演や対話の機会を組み合わせることで、単なる施設見学ではなく「宇宙と社会のつながり」や「宇宙に関わる多様なキャリア」を実感できる学びを提供する。
本プログラムはJTBが推進する「宇宙×教育事業」の第一弾となる取り組みに位置付けられている。
開発の背景——宇宙産業の成長と学校教育のニーズ
近年、学校教育では探究学習やキャリア教育の重要性が高まる一方で、生徒が実社会の課題や最先端の技術に触れ、自ら問いを立てながら学ぶ機会へのニーズが拡大している。
宇宙産業は世界規模で成長を続けており、人工衛星データの活用や宇宙開発技術の進展など、その領域は私たちの暮らしや産業と密接につながる存在となっている。しかし、多くの生徒にとって宇宙は依然として遠い世界であり、自分自身の進路やキャリアとの接点を見出しにくいテーマでもある。
JTBは「未来を担う子どもの成長をサポートし続ける存在」を教育事業ビジョンとして掲げ、旅行や交流、体験を通じて子どもたちの学びと成長を支援してきた。
その中で、生徒たちに未知への好奇心や挑戦する意欲を育み、より高い視座と広い視野を持つ機会を提供する新たなテーマとして「宇宙」に着目。JTBが推進する「宇宙×教育事業」は、「宇宙を舞台に、宇宙を活用し、”ワクワク・ドキドキ、こころ動く感動”を子どもたちへ」をビジョンに掲げている。
目指す学びの内容として、夢や志を抱く力、探究心と創造力、高い視座と広い視野、多様な自己の可能性への気づき、そしてキャリアの選択肢を広げることを挙げている。
プログラム開発の概要——「体験」「対話」「探究」を融合
JTBは宇宙をより身近に、よりリアルに体感できる学びを実現するため、「Space Travelium TeNQ」の協力を得て、同施設を会場として活用し、常設展示と本プログラムならではのキャリア学習を組み合わせた新たなプログラムを開発した。
JTBが長年培ってきた教育旅行や探究学習プログラムの開発ノウハウと、「Space Travelium TeNQ」が有する体験型宇宙コンテンツを掛け合わせることで、「体験」「対話」「探究」を融合した新たな学習機会を創出する。
本プログラムでは、宇宙産業の最前線で活躍する人材との交流や対話のほか、「Space Travelium TeNQ」常設のフリーローミングVRによる没入型体験、展示コンテンツを活用した探究型学習を組み合わせることで、生徒が宇宙を身近な存在として捉えながら、自らの将来や可能性について主体的に考える機会を提供する。
「Space Travelium TeNQ」は、知的好奇心をくすぐる展示やフリーローミングVRなどを通じて宇宙を直感的かつ没入的に体感できる施設だ。JTBは「宇宙って面白い」「もっと知りたい」というワクワクや感動が、子どもたちの探究心や創造力を育む原動力になると考えている。リアリティのある体験と人との交流を通じて、学びへの主体的な一歩を後押しする。
プログラムの3つの特長
本プログラムには3つの柱がある。
1. 宇宙分野で活躍する人材との対話によるキャリア学習
宇宙産業の広がりや未来、キャリアストーリーなどをテーマとした講演に加え、質疑応答やディスカッションを実施する。宇宙に関わる仕事を身近に感じながら、多様な進路や可能性について考える機会を提供するものだ。
2. 「Space Travelium TeNQ」のVR体験や展示を楽しみながらリアリティのある学び
「Space Travelium TeNQ」常設のフリーローミングVRや展示コンテンツを通して、宇宙を体感できる学習機会を提供する。宇宙を「知識」として学ぶだけではなく、さまざまな「体験」として理解することで学習効果を高める。
3. 探究的な学びへつなげる振り返りワーク
ワークシートを活用し、講演や体験で得た気づきを整理・言語化することで、生徒一人ひとりの探究テーマの発見や深化を支援する。
プログラムの概要——全国の中高生が対象
プログラム名は「ココロ動かす宇宙×キャリア体験 in Space Travelium TeNQ」。実施場所は「Space Travelium TeNQ」(東京ドームシティ内)だ。所要時間は120分〜150分。
主な内容は以下の通りだ。
- 宇宙分野で活躍する人材による講演
- 質疑応答・対話プログラム
- 振り返りワーク
- フリーローミングVR体験
- 展示見学
販売対象は全国の中学校・高等学校で、対象学年は中学2年生から高校3年生まで。なお、12歳以下の学校団体についてはVRコンテンツが利用不可となるため、中学1年生は対象外となっている。個人向けの販売はない。
販売場所は全国のJTB法人サービス店舗。販売価格は各店舗への問い合わせが必要だ。
「Space Travelium TeNQ」施設概要
「Space Travelium TeNQ」は、宇宙旅行をテーマに、知的好奇心をくすぐる展示、VR、アートや学びを楽しめるギャラリーや教室、カフェやショップなど、宇宙とつながる様々なエンターテインメント体験が楽しめる施設だ。
所在地は東京都文京区後楽1-3-61、東京ドームシティ黄色いビル6F。営業時間は平日11:00〜21:00、土日祝10:00〜21:00(最終入館20:00)。なお、営業時間は変更の可能性が ある。
7歳未満の子どもおよびVR利用規約の記載内容に該当する方はVRコンテンツを体験できない。VRコンテンツを体験する場合は、事前に公式サイト(https://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/)での確認が必要だ。
今後の展開——「宇宙×旅」「宇宙×DX」など多様な切り口へ
JTBは本プログラムを「宇宙×教育事業」の第一弾として位置付けている。今後は宇宙関連施設や企業、自治体、研究機関などとの連携を拡大しながら、「宇宙×リアル体験」「宇宙×交流」「宇宙×旅」「宇宙×DX」など多様な切り口による教育コンテンツの開発を進める方針だ。旅行や交流、体験を通じて子どもたちの可能性を広げ、未来社会を担う人材の育成に貢献していくとしている。





