登録文化財制度30周年と建造物15,000件を記念 文化庁、10月24日に京都で記念シンポジウム開催 彬子女王殿下も登壇


 文化庁は10月24日、登録文化財制度の創設30周年と、登録有形文化財(建造物)の登録件数が15,000件を超える節目を記念したシンポジウムを京都で開催する。会場は国立京都国際会館。参加は無料で、定員は400名。彬子女王殿下と文化庁長官による記念対談をはじめ、基調講演やパネルディスカッションが予定されており、全国各地の歴史・文化資産をどう次世代へ継承するかを議論する場となる。

 登録文化財制度は、平成8年の文化財保護法改正によって創設された制度だ。令和8年度に制度創設30周年を迎え、登録有形文化財(建造物)の登録件数は15,000件を超える見込みとなっている。全国各地で地域の歴史や文化を伝える多様な建造物が登録されており、今回のシンポジウムはその節目を広く社会と共有する機会として位置づけられている。

シンポジウムの概要

 シンポジウムは令和8年10月24日(土)、国立京都国際会館のRoom Aで開催される。開場は13時00分、開始は14時00分で、17時00分までの3時間にわたるプログラムが組まれている。定員は400名で、参加費は無料。主催は文化庁。

 プログラムの構成は次のとおりだ。

  • (1)記念対談:彬子女王殿下、文化庁長官 伊藤学司
  • (2)基調講演:後藤治氏(国立近現代建築資料館館長)
  • (3)パネルディスカッション:後藤治氏(国立近現代建築資料館館長)、青山修司氏(国登録有形文化財全国所有者の会事務局長)、石田正明氏(横手市教育委員会)、以倉敬之氏(合同会社まいまい代表、京都モダン建築祭実行委員)

 冒頭の記念対談には彬子女王殿下が登壇し、文化庁長官の伊藤学司氏と対談を行う。続く基調講演は、国立近現代建築資料館館長の後藤治氏が担当。パネルディスカッションでは後藤氏に加え、登録有形文化財の所有者を代表する立場の青山修司氏、自治体教育委員会の立場から石田正明氏、地域での活用実践者として以倉敬之氏が登壇し、多角的な視点から議論が展開される。

 シンポジウムでは、制度創設から30年の歩みを振り返るとともに、登録有形文化財(建造物)を地域の歴史・文化資産として継承していく意義、その保存・活用が地域にもたらす効果、そしてこれからの登録文化財のあり方について考える。

 申込締切は10月12日(日・祝)。申込多数の場合は抽選となる。

京都市内を巡る建造物ツアーも同日開催

 シンポジウムと同じ10月24日(土)には、関連イベントとして「登録文化財建造物ツアー」も実施される。京都市内の登録文化財等を実際に訪れ、その歴史や魅力を体感できる機会だ。

 ツアーは10時00分から12時00分まで(集合9時50分)。京都市内の3会場でそれぞれ異なるコースが設けられており、全3コースの構成となっている。

 定員はコースによって異なり、ツアー①が15名、ツアー②が25名、ツアー③が20名。参加費は無料。主催は文化庁で、企画・協力は合同会社まいまいが担う。

 建造物ツアーの申込締切はシンポジウムより早く、9月27日(日)となっている。申込多数の場合は抽選。

参加申込・詳細

シンポジウム・建造物ツアーともに、プログラムの詳細および参加申込方法は文化庁ホームページで案内されている。

文化庁ホームページ:https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/94435901.html

 登録有形文化財(建造物)の登録件数が15,000件を超えるという節目は、制度が全国に定着し、地域の歴史や文化を伝える多様な建造物が保護・継承の対象として認識されてきた歩みを示すものだ。

 今回のシンポジウムは、制度創設から30年という区切りの年に、学識者・所有者・自治体・活用実践者が一堂に会し、これからの方向性を議論する場となる。彬子女王殿下と文化庁長官による記念対談という注目の冒頭セッションも設けられており、幅広い関心を集めそうだ。

 シンポジウムは定員400名・参加無料で、建造物ツアーはいずれのコースも参加無料。建造物ツアーの申込締切は9月27日(日)と迫っており、参加希望者は早めの申込が必要だ。

 
 

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