グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council、以下GSTC)は9月2日、日本語で受講できる「GSTCオンラインプレ研修コース」をリニューアルし、提供を開始した。
完全オンデマンドの自己学習型コースで、受講者は自分のペースでサステナブルツーリズムの基礎を学ぶことができる。受講料は個人1名60米ドル、5名以上の団体は1名55米ドル、10名以上の団体は1名50米ドル。

リニューアルの背景——スタンダード体系の刷新に対応
GSTCはこれまで、宿泊施設とツアーオペレーターを対象とした「GSTC観光産業向けスタンダード」を提供してきた。
しかし現在は、「GSTCホテルスタンダード」と「GSTCツアーオペレータースタンダード」として、それぞれ独立したスタンダードへの移行が完了している。
今回のリニューアルは、こうしたGSTCスタンダードの最新体系を反映したもの。サステナブルツーリズムを取り巻く国際的な動向や事例についても内容を全面アップデートした。
コースで学べる内容——基本的な考え方から国際動向まで
本コースではまず、「サステナブルツーリズムとは何か」「なぜ観光においてサステナビリティが重要なのか」といった基本的な考え方から学ぶ構成となっている。
さらに、GSTCの役割や、旅行・観光分野におけるサステナビリティのグローバルスタンダードへの理解を深めるとともに、国内外の事例や観光業界を取り巻く国際的な動向なども紹介する。
具体的に学べる内容は以下の通り。
- サステナブルツーリズムの基本的な考え方と重要性
- GSTCとそのグローバルスタンダードの概要
- 観光業界における国際的な動向
サステナブルツーリズムを初めて学ぶ方にも理解しやすい内容で、各自の組織や地域でサステナビリティへの取り組みを考えていくための基礎知識を身につけることが目的だ。
対象者——業種・立場を問わず幅広く
本コースが対象とするのは、サステナブルツーリズムの全体像や国際的な動向を知りたい方、GSTCやGSTCスタンダードについて基礎から理解したい方、これから観光分野のサステナビリティに関わる方など。
「GSTCについて聞いたことはあるけれど、よく分からない」という初心者向けの入門コースと位置づけられている。
観光事業者や宿泊施設、ツアーオペレーター、自治体・DMOをはじめ、業種や立場を問わず、サステナブルツーリズムについて学びたい幅広い層を対象としている。
修了後には「履修証」を発行
本コースを最後まで受講した方には、「履修証(Certificate of Attendance)」が発行される。
ただし、注意が必要な点もある。本コースで発行される履修証は、GSTCのサステナブルツーリズム研修(Sustainable Tourism Course)の修了証とは異なるものだ。また、本コースの受講のみでは、「GSTC Professional Certificate in Sustainable Tourism」の受験資格は付与されない。
コース概要
コースの詳細は以下の通り。
- 公開日:2026年9月2日〜
- 受講形式:完全オンライン(オンデマンド・自己学習型)
- 言語:日本語
- 受講料:個人1名60米ドル/団体5名以上は1名55米ドル/団体10名以上は1名50米ドル
コースの詳細・申し込みはGSTC公式ウェブサイト(https://www.gstc.org/?lang=ja)で案内している。
GSTCとは
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council)は、持続可能な旅行・観光に関する国際標準「GSTCスタンダード」を策定・管理する国際非営利団体だ。
国連環境計画(UNEP)や国連世界観光機関(UNWTO、現UN Tourism)等の支援のもと2007年に設立。現在では各国政府、観光局、ホテル、旅行会社、認証機関、NGOなど、世界中の多様な組織・団体が会員として参画している。
GSTCは観光事業者を直接認証する機関ではない。サステナブルツーリズム認証を行う第三者機関の認定をはじめ、国際スタンダードの普及や人材育成・研修などを通じて、各国の関係者と連携しながら持続可能な観光の推進を支援している団体だ。
GSTCは今回のコース提供について、「日本の観光に関わるより多くの方々にサステナブルツーリズムへの理解を深めていただくとともに、今後も日本におけるサステナブルツーリズムの普及と実践の促進に取り組んでまいります」としている。





