大吉村は、耕作放棄地を活用した「コミュニティヴィレッジ」
佐賀県有田町に2022年に誕生したローカルテーマパーク「大吉村」。耕作放棄地を活用した参加共有型の「コミュニティヴィレッジ」で、野菜やコメを育てる田畑が広がっている。一般的な観光農園とは異なり、収穫だけではない、さまざまな体験を通じた学びを提供している。中学校、高校の教育旅行における農業体験も誘致している。

大吉村は、耕作放棄地を活用した「コミュニティヴィレッジ」
有田町は佐賀県西部に位置し、面積約66平方キロメートル、人口は約1万9千人。黒髪連山と国見連山に囲まれた自然豊かな地域で、農畜産業が営まれているほか、有田焼の産地として知られる。
運営会社は、元は大吉陶苑という地元の食器商社だったが、耕作放棄地や農家の後継者不足を目の当たりにして大吉村の設立に至った。大吉村は、農業や食の体験を通じた「体感教育」「環境学習」「楽しい企画」で、学びにつながる「教育的体験」の提供を目指している。
「体感教育」では野菜などの収穫にとどまらず、農村生活におけるさまざまな作業が体験できる。「今の若者は自然に触れ、体を使った非日常な体験に関心を示す。田舎の当たり前が斬新でデジタルデトックスを感じ、おのずと笑顔になる」(大吉村)。
「環境学習」にもつながる。大吉村では、無農薬で野菜を栽培するため、近隣の山林の落ち葉や落ちた枝を集め、土に埋めることで微生物による土づくりを行っている。こうした循環型の農法から環境について学びを深めることができる。
「楽しい企画」の狙いは、チームビルディングにある。大吉村での作業や体験は1人では進められない、参加者の協力が必要な内容が多く、コミュニケーションの醸成につながる。「大切な仲間と特別な体験を」が大吉村のモットーだ。
教育旅行では、千葉県内の私立高校による農業体験などの実績がある。体験内容は季節や人数によって異なるが、秋にはイモ掘り、焼きイモ、まき割り、ピザの調理、羽釜のコメ炊き、おにぎりづくりなどの体験を提供して好評だったという。

まき割りの体験
大吉村の詳細はURL(https://daikichimura.myshopify.com/)から。




