ガラス張りの面積が大きくなった新型ゴンドラ
「カムインミンタラ」。アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」といわれるのが層雲峡(北海道上川町)。紅葉、温泉、アクティビティなど秋冬の楽しみは尽きない。ここでは今年6月にリニューアルした黒岳ロープウェイを紹介する。
40年ぶりに新型2基 ガラス張り面積大、視界良好
北海道の大雪山系黒岳(1984メートル)は日本一早く紅葉が始まる。8月下旬、山頂から色づき始め、約1カ月かけて層雲峡山麓まで降りてくる。りんゆう観光が運営する大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(延長1650メートル)から見る壮大な紅葉は息をのむ美しさだ。

壮大な紅葉は息をのむ美しさだ
ロープウェイは40年ぶりにゴンドラ2基がリニューアルされ、今年6月27日、運行が始まった。標高670メートルの山麓駅から、1300メートルの5合目までを約7分で結ぶ。その先の黒岳リフト(同1100メートル)を使うと、7合目(1520メートル)まで行ける。
旧ゴンドラは、大人の目線の高さに換気用の窓枠があり、景色を見るのに支障があったが、新ゴンドラは前後の天井付近までガラス張りになり、「雄大な景色をさらにダイナミックに楽しめる」と層雲峡事業所の山崎弘二所長。車体は紅葉をイメージした赤、新緑をイメージした緑をテーマカラーに、大雪山の稜線を描いている。

ガラス張りの面積が大きくなった新型ゴンドラ
旧ゴンドラは定員101人だったが、新ゴンドラはガラス面が大きくなったことで重量が増し、定員は85人に。2025年度の利用者は延べ24万人で、外国人は全体の3割を占めている。
ロープウェイを含めた黒岳の魅力について、山崎所長は「大雪山の手つかずの自然を身近に体験できることが最大の魅力。山頂域に立つと森林限界を超えて高い木がない中広大な台地が広がり、足元には希少な高山植物があり、動物たちが走り回っている」と語る。

山崎弘二氏
春の新緑、夏の登山、秋の紅葉、そして冬のスキーと、その時期ならではの感動体験が味わえる。
近年、クマによる被害が大きな問題となっているが、黒岳はクマがいることが当たり前。「お客さまにはクマのいるところに行くのだという認識をもってもらうようにしている」と山崎所長。熊鈴の携帯やごみを捨てないよう呼び掛けている。
また、今年、大雪山域のクマ情報を一元化したサイトを立ち上げ、利用者が直近の情報を入手できるようにした。
ロープウェイの料金は団体(10人以上)の場合、往復で大人2700円、小学生1350円。リフトセット券はそれぞれ3500円、1750円。問い合わせは同事業所、電話01658(5)3031。




