Hotekanの活用事例
修繕内容のやり取り迅速、確実に
3万冊の蔵書ラウンジをはじめとした文芸香る知と自然に囲まれた大人の寛ぎの空間として名をはせる蓼科親湯温泉(長野県茅野市。総客室数52)は、今年創業100周年を迎えた。
この100年もの長い歴史の間には、島木赤彦をはじめ、斎藤茂吉、土屋文明、高浜虚子や柳原白蓮といった多くの文人・歌人たちがその地に足を運び、蓼科親湯温泉の歌や俳句を残した。
さらに、太宰治が新婚旅行で同温泉を選んだことなどを背景に、館内には、縁ある文人たちをイメージした客室「蓼科倶楽部」を設けたほか、映画監督の小津安二郎が好んで利用した客室を再現した「夕映の間」が備わり、彼らのギャラリーも設置するなど、随所に知に触れる空間が広がっている。
大人の寛ぎを最大限提供すべく、チェックインを14時、チェックアウトを11時に設け、最大21時間滞在が可能。宿泊客の約20%が連泊するなど、1泊では足りないほど豊富なコンテンツを用意していることも同館の特徴として挙げられる。
武田信玄の「隠し湯」ともいわれる温泉は、畳敷きの大浴場を含む蓼科山の渓谷や一級河川・滝の湯川を望む五つの絶景露天風呂を用意した。
女性専用の「プラネタリウム岩盤浴 蓼科 Stargazer」が2023年4月に誕生。天井に投影された蓼科の星空を眺めながらじんわり体を温められ、至福のひとときを堪能できる。
食事は周りに気兼ねなく楽しめるよう、朝夕ともに個室レストランで提供。長野が誇る山の幸をふんだんに使った「蓼科 山キュイジーヌ」が人気だ。四季折々に変わる献立は、地産地消を大切に、旬の食材を生かした創作料理に仕上げている。

蓼科親湯温泉外観
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その蓼科親湯温泉では、歴史ある旅館としての風情ある空間を守り、次世代に継承し、施設維持のためのメンテナンス体制に万全を期すべく、2024年12月からリウシス(名古屋市)が提供するメンテナンス管理アプリ「HoteKan(ホテカン)」シリーズのネイティブアプリ「設備管理」を採用している。
このアプリは同社とホテル運営会社によって共同開発され、全国約200以上の宿泊施設で日々運用されている。
スマートフォンやタブレット端末で簡単に操作可能な画面デザインと設計を施し、現場の清掃スタッフをはじめ、設備管理者、フロントスタッフ、支配人、本社や、外部の修繕業者が故障事象ごとにその内容のやり取りができる。問題が解決され次第、内容がデータベースとして整理される。
写真や動画付きでの共有もできることから、スタッフ間の口頭での伝達ミスを防ぎ、修繕までの期間を短縮して、業務効率化を実現する。
同温泉は標高1350メートルという山岳地帯に位置するなど厳しい環境にある。冬季は気温が大幅に下がり、水道管や温泉配管の凍結防止対策が課題となっている。同時に、寒暖差の激しい高原環境では空調設備のメンテナンス頻度も高く、日々立地の課題と向き合いながら施設を守り続けることが求められるという。
「HoteKanを導入する前は、施設管理の情報を手書きで記録・管理していた。これらをデータとして蓄積・管理できるシステムを導入したいという思いがあったが、観光経済新聞の記事を見て、”これは使える”と思い、3カ月のトライアル期間を設けて実際の運用感を確かめた上で導入に至った」とサービスチームリーダーの横谷豪紀氏。
「IT導入補助金を活用できたことはもとより、導入後の使い方の指導といったサポート体制も評価できる。オンラインだけでなく、現地にも何度か来てもらったことで、比較的スムーズに利用できる人を増やし、部署横断的なやり取りができるようになり、業務効率化の面で効果を発揮している」と横谷氏。
「今後は各部署の新人教育向けの手順書やマニュアルの共有を、同システムを活用して行っていきたい」と語る。
HoteKanは今後、生成AIと連携させ、修繕予防計画を自動で作成する設備管理コンシェルジュアプリとしての進化を目指すという。
この件についての問い合わせ先はリウシス電話052(678)6543。

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