ターキッシュ エアラインズは7月24日、トルコの防衛・航空技術企業HAVELSAN社との間で、フル・フライト・シミュレーター(FFS)8台およびフライト・トレーニング・デバイス(FTD)4台、計12台の新規シミュレーター調達に関する契約を締結した。
2033年までに保有機数を800機以上へと拡大するという戦略的成長目標の一環。
今回の調達は、2026年1月に着工し2027年に第1期の運用開始を予定しているシミュレーター格納庫、および2028年に完成予定の新フライト・トレーニング・センターにおける訓練能力の拡張を支援するものだ。

国産技術による高度なパイロット訓練システムの開発
今回の契約で調達されるシミュレーターは、トルコ国内で完全に開発・製造される。
これらは拡大を続けるターキッシュ エアラインズの訓練インフラに統合され、トルコ国内の技術力による高度なパイロット訓練システムの開発が促進されるとともに、ハイテク分野における専門性の強化に大きく貢献するとしている。
ターキッシュ エアラインズ取締役会長兼執行委員長のムラット・シェケル教授は、今回の契約について次のように述べた。
「今回の追加発注により、ターキッシュ エアラインズのフライト・トレーニング・センターは2033年までに3つのキャンパスを擁する欧州最大級の飛行訓練機関へと成長し、当社のニーズを満たすだけでなく、他社への訓練サービス提供も可能となります。この目標への貴重な貢献と、高度な国産技術を通じたトルコ国内のアビエーション・エコシステム強化に対し、HAVELSAN社に心より感謝申し上げます」
ムラット・シェケル教授の発言が示すように、今回の計画はターキッシュ エアラインズ自社のパイロット訓練にとどまらず、将来的には他社への訓練サービス提供も視野に入れた大規模な構想だ。
ワイドボディ機向け飛行シミュレーション分野への本格参入
HAVELSAN社ゼネラルマネージャーのメフメト・アキフ・ナジャル博士(Dr. Mehmet Akif Nacar)も、今回の契約の意義を次のように語った。
「本契約は、当社がワイドボディ機向け飛行シミュレーション分野への本格参入することを意味する、重要な節目となります。長年のビジネスパートナーであり、トルコのフラッグキャリアであるターキッシュ エアラインズの信頼に感謝するとともに、パイロット訓練の領域において高品質かつ先端技術に基づいたシミュレーション・ソリューションを提供するという決意を新たにしています」
HAVELSAN社にとって、今回の契約はワイドボディ機向けシミュレーション分野への進出という新たなステージへの移行を意味する。
すでに7台のHAVELSAN製シミュレーターが稼働中
ターキッシュ エアラインズはすでに、HAVELSAN社が製造したフル・フライト・シミュレーターを訓練センターで活用している。
現在稼働中のシミュレーターはいずれもEASA(欧州航空安全庁)レベルD認定を受けており、その内訳は以下のとおりだ。
- エアバスA320NEO/CEO用:3台
- ボーイング737MAX用:3台
- ボーイング737NG用:1台
計7台のフル・フライト・シミュレーターをすでに運用中。今回の新規発注12台は、こうした既存の実績を踏まえたHAVELSAN社のシミュレーター技術に対する強い信頼を反映したものだ。
ターキッシュ エアラインズは、国際民間航空基準に完全準拠した最先端のシミュレーション・インフラストラクチャーにより、パイロット訓練体制のさらなる高度化を推進していく方針。

ターキッシュ エアラインズについて
ターキッシュ エアラインズは1933年にトルコのフラッグキャリアとして設立された。
現在、556機(旅客用・貨物用)を保有し、世界133カ国358空港に就航。国際線305路線、国内線53路線のネットワークを展開しており、就航国数で世界No.1を誇る航空会社だ。
スターアライアンスの加盟航空会社でもある。同アライアンスは1997年に設立された世界初の本格的な航空連合で、現在26の加盟航空会社とともに世界190カ国、1,150カ所以上の空港に1日あたり1万7,837本のフライトを運航している。
ターキッシュ エアラインズの公式ウェブサイト(日本語対応)はhttps://www.turkishairlines.com/ で確認できる。




