専門学校日本ホテルスクール(東京都中野区東中野、理事長・校長:石塚勉)は2026年7月6日(月)、三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社(以下、MJHR)と連携して実施したホテル客室開発をテーマとする産学連携特別授業のフィードバック会を開催した。
ホテル科とホテルSNSコミュニケーション科の昼間部1年生が18グループに分かれ、ホテルの立地・周辺地域・競合ホテルなどを分析したうえで客室のコンセプトを企画。MJHRプロジェクト推進部が5つの観点から全18グループの企画書を審査し、結果を発表した。
最優秀賞にはB6班が選ばれた。同班は千葉県鴨川市に立地するホテルを想定し、20代から40代の子育て世代をターゲットにした客室を提案。審査員からは「デジタルデトックスという着眼点がよい。ほかのコンテンツも取り入れることで、さらに面白いホテルにできる可能性がある」との評価を受けた。

授業の経緯——5月から企画スタート、客室面積・予算まで考慮
授業は2026年5月から始まった。
学生たちは客室の面積や予算を考慮しながら、コンセプトに合ったFFE(家具・什器)とOSE(備品・消耗品)を選定。6月末に企画書を完成させた。
6月9日(火)には、MJHRの協力のもと学生がグループに分かれて同社運営のホテルを見学。訪問先は次の4ホテルだ。
- ロイヤルパークホテル
- ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留
- ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
- ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目
多くの学生にとって、シティホテルの客室を詳しく見学するのは初めての経験。客室で使用されている家具や備品、宿泊客が快適に過ごすための工夫などを確認し、その後の客室企画に反映させた。

5つの観点から評価——「実現可能性」「顧客価値」「差別化」「投資対効果」「運営視点」
7月6日のフィードバック会では、MJHRプロジェクト推進部が事前に審査した18グループの企画書について、審査結果が発表された。
評価の観点は次の5項目。
- 実現可能性
- 顧客価値
- 差別化
- 投資対効果
- 運営視点

最優秀賞・B6班——「家族の団らんとプライバシーの両立」を提案
最優秀賞のB6班は、千葉県鴨川市に立地するホテルを想定した企画を提案した。
ターゲットは20代から40代の子育て世代。家族団らんの時間と一人ひとりのプライバシーを両立することを重視した設計で、高性能の防音設備を導入。周囲を気にすることなく、客室に用意されたボードゲームを家族で楽しめる空間を考案した。
コンセプトの一貫性と、家族旅行における具体的な顧客価値が高く評価された。
審査員からのコメントは次のとおりだ。「デジタルデトックスという着眼点がよい。ほかのコンテンツも取り入れることで、さらに面白いホテルにできる可能性がある」。

副賞の内容——最優秀賞・優秀賞はギフト券、努力賞は「ふわテラスク」
受賞チームにはMJHRから副賞が贈られた。
最優秀賞と優秀賞のチームにはMJHRのギフト券、努力賞のチームには「スイーツ&ベーカリー 粋」の商品「ふわテラ」の端材を活用した「ふわテラスク」が贈呈された。
プロによる総評と個別フィードバック——「実際の新規ホテル開業のプロセス」も紹介
フィードバック会ではMJHRプロジェクト推進部長の椋木浩平氏が総評を述べた。
椋木氏は実際の新規ホテル開業のプロセスを紹介するとともに、学生たちのグループワークでの努力をねぎらい、ホテル業界をめざす学生たちへ激励の言葉を送った。
また、審査に参加したプロジェクト推進部の各メンバーからはチームごとに個別のフィードバックが行われた。実際に新規開業に携わった経験を踏まえたアドバイスに、学生たちは真剣に耳を傾けた。
今回の産学連携特別授業ではMJHRの人事部からホテル事業に関する紹介も行われ、学生たちは企業への理解も深めた。
授業のねらい——立地分析から収益性・運営まで「総合的に考える機会」
今回の授業は、ホテルの客室開発を立地分析、顧客設定、設備・備品の選定、収益性、運営の視点から総合的に考える機会として位置づけられた。
今回得た学びは今後のホテル実習やホテル業界でのキャリア形成にも生かされていく、としている。
専門学校日本ホテルスクールについて——「ホテルがつくった学校」、卒業生は約15,000名
専門学校日本ホテルスクールは1971年の創立以来、約15,000名の卒業生をホテル・ブライダル業界へ送り出してきた学校だ。
ホテル・ブライダル分野における人材育成において、日本を代表する教育機関の一つとして位置づけられ、学生一人ひとりの目標に応じた実践的な教育を展開している。
業界との連携による産学連携教育を重視し、業界で活躍するプロフェッショナルから直接学ぶ機会を数多く設けているのも特徴だ。今回の授業もその一環として実施したもので、ホテルの客室開発をテーマに、立地や顧客ニーズの分析から設備・備品の選定、収益性、運営まで、ホテルの企画・開発を総合的に学ぶ実践教育となった。
学科構成は以下のとおり。
【国際ホテル学科 昼間部】
- ホテル科
- 英語専攻科
- ブライダル科
- ホテルSNSコミュニケーション科
【国際ホテル学科 夜間部】
- ホテル科
- ブライダル科
いずれも職業実践専門課程の認定を受けている。




