日本旅行業協会(JATA)は9日、国内、海外の企画旅行(募集型、受注型)、訪日旅行で実施された企画提案の中から優れた作品を表彰する「ツアーグランプリ2026」の受賞者・作品を発表した。前回の応募数を大きく上回る184作品の中から、11作品が受賞した。ツアーグランプリは、旅行業における企画力とマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に設立された表彰制度。「国内旅行部門」「海外旅行部門」「訪日旅行部門」の合計三つの部門で表彰を行い、それぞれに「観光庁長官賞」1点、「優秀賞」複数点、「審査員特別賞」複数点を用意する。最も優秀な取り組みに対しては、全応募の中から1点のみ「国土交通大臣賞」が贈呈される。
今回、応募作品の中で最も高い評価の「国土交通大臣賞」には、クラブツーリズムの「流氷タッチ・おーろら 5つ星の宿 知床第一ホテルに泊まる ザ・流氷7景2日間」が選ばれた。冬の北海道における移動の課題を、プロの添乗員同行のもと徹底した安全管理で克服。多言語対応や自社サイトでのダイレクトな集客モデルを確立した点も高く評価され、受賞に至った。
大自然が残る北海道・知床で、流氷が見られる1月下旬から3月上旬までの間に行われる同ツアーは、道内在住者、道外旅行者、訪日旅行者など、さまざまな旅行客の混載で催行。ツアー参加者のうち、約6割はアジア系の訪日客が占めている。また、ツアーで宿泊する知床第一ホテルは、観光経済新聞社主催の「人気温泉旅館ホテル250選」に通算5回以上入選した施設に与えられる「5つ星の宿」に認定されている。
ツアーを企画した同社マーケティング本部国内旅行部北海道エリア開発センターのチーフリーダー・寺西さつきさんは、「(ターゲット層が)全方位型となっているため、設定数も多く増やすことができる」と話す。宿泊施設も、インバウンドを1人ずつ対応するよりも負担が少ないことから、施設側からも喜びの声が聞かれていると笑顔を見せた。

記念撮影の様子(写真左から観光庁の根来恭子参事官、クラブツーリズムの寺西さつきさん、KNT―CTホールディングスの小山佳延社長)





