東京の観光を教材に――東京観光財団、中高生向け「観光学習相談窓口」開設、無料で対面・オンライン対応


 公益財団法人東京観光財団(TCVB)は6月30日、令和8年度より「観光学習相談窓口」を開設したと発表した。都内・全国の中学・高校生を対象に、探究学習や修学旅行の企業訪問などの場で東京の観光産業に関する質問に答えるもので、利用は無料だ。

 TCVBがこれまで受け入れてきた中高生の訪問実績をもとに、正式な窓口として整備。「観光やまちづくりを『自分ごと』としてとらえ、学びを一層深めるきっかけ作りをサポートする」としている。

対象と利用条件

 対象は、総合学習・探究学習・修学旅行・進路研究などで観光業について学びたい都内・全国の中学・高校生。個人・グループ単位での利用が可能だ。

 主な利用条件は以下の通り。

  • 事前申込:必要(原則、訪問の1か月前まで。1か月未満の場合も相談可)

  • 1グループあたりの受入可能人数:8名程度(それ以上の場合も相談可)

  • 所要時間:1時間程度

  • 場所:公益財団法人東京観光財団 会議室(東京都新宿区西新宿2‐3‐1 新宿モノリス15階)

  • 費用:無料

 対面のほか、オンライン等での対応も行う。

利用の流れ

 まず、TCVBの問い合わせ先に連絡する。申し込みフォームが送付されるので、回答後、内容確認のうえ実施日時が決定される。

 より充実した相談にするため、事前に以下の内容を可能な範囲で準備し、TCVBに知らせることが求められる。

  • 興味のあるテーマやキーワード

  • 現時点で考えている疑問

  • これまでに調べた内容

事前準備の程度が相談の質に直結する形だ。

学習トピック例

 TCVBが示す学習トピック例は次の通り。

  • 東京を訪れる外国人観光客はどんな国・地域から来るのか

  • 外国人旅行者が東京に求めるもの、目的、人気スポットは何か

  • 世界から旅行者を誘致するためにどんな取り組みをしているか

  • 観光に関わる仕事とは何か。東京観光財団は何をしているか。現場の人の話を聞きたい

  • すべての人が観光を楽しめるような工夫とは何か

 これらのほか、オーバーツーリズム、地域活性化、アクセシブルツーリズムといったテーマ別に深く考えたい場合や、生徒自身が考えた観光プランについて意見をもらいたい場合など、個別の相談も歓迎するとしている。

「観光現場の状況に触れることで」

 TCVBはこれまでも都内・全国からの中高生らの訪問を受け入れ、希望に応じてさまざまな学習活動を支援してきた実績を持つ。

 同財団は、「生徒の皆様にとっては、直接TCVBに訪問され、観光現場の状況に触れることで、観光にまつわる様々な課題と自分たちが出来ることを主体的に考え、自らの地域の魅力やまちづくりについて考える契機にもなっている」と説明。

 また、「若年層への観光理解促進は、観光産業の持続可能性の観点からも非常に重要であり、今後も推進して参ります」として、継続的な取り組みとして位置付けている。

事業の位置付け

 本事業は、東京都とTCVBが実施する「東京の観光への理解促進事業」の一環。探究学習・課外活動・修学旅行における企業訪問として活用できる形での設計だ。

 TCVBは、東京の観光振興に関する各種事業を推進する東京都の政策連携団体。「世界から選ばれ続けるTOKYOへ。」を組織理念に掲げ、旅行者やビジネスイベントの誘致、地域の観光振興、受入環境向上のための取り組みを幅広く展開している。2003年10月15日設立。理事長は上條努氏。所在地は東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 新宿モノリス15階。

 詳細・申し込みは東京観光財団の公式サイト(https://www.tcvb.or.jp/jp/project/research/tourism_study/)で確認できる。

 
 

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