【Jack高橋のユニバーサルフードとインバウンドの未来39】アメリカ市場における認証の絶対的価値と五大団体 高橋敏也


KIRKLAND SIGNATURE アーモンドミルクの左下の「○にU」が世界最大の団体OUのコーシャ認証マーク

KIRKLAND SIGNATURE アーモンドミルクの左下の「○にU」が世界最大の団体OUのコーシャ認証マーク

 これまで、コーシャ認証がもたらすメリットと世界展開への影響を見てきました。今回は、世界最大のコーシャ市場であるアメリカにおける認証の重要性と、それを支える代表的な認証機関について解説します。

 アメリカ市場において、コーシャ認証は日常的な食品選びのスタンダードです。北米のスーパーに並ぶ加工食品の多くにはコーシャマークが付与されており、認証がないと棚に置いてもらえないことすらあります。大手流通チェーンは、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ベジタリアンなど、幅広い客層が購入できる製品を好むため、認証の有無は棚割り交渉で圧倒的に有利に働きます。

 実際に、ユダヤ教徒以外の消費者の約3割が「品質への信頼」からあえてコーシャ製品を選んでいるというデータが存在しています。事実、コストコのPB商品であるKIRKLAND SIGNATUREの製品の多くがコーシャ認証をはじめ、ハラール認証、ヴィーガン認証、USDAオーガニックなど複数の安心安全の証といえるマークが付いています。

 この巨大なアメリカ市場の信頼を担保しているのが、以下の「五大コーシャ団体」です。

 1(46)OU=世界最大・最古の団体。世界100カ国以上、100万品目以上を認証。丸にUのマークで世界的ブランドの多くが採用。

 2(46)OK Kosher=1935年設立。特にアジア圏や技術系原料の認証に強く、日本企業も多く利用。「K」を丸で囲んだマーク。

 3(46)Kof―K=1960年代設立。国際的なネットワークが広く、食品だけでなく、フレーバー(香料)や化学原料の分野で高い信頼を持ちます。

 4(46)Star―K=星にKのマーク。食品のみならず家電の安息日モード認証なども手掛けます。

 5(46)cRc=シカゴを拠点とし、米国内で強い影響力と信頼を持つ伝統的な認証団体です。

 これらの機関は、原材料の由来から製造ラインの洗浄状況、機械の共有状況まで細かくチェックします。2026年現在、世界のコーシャ市場は約388億ドル規模に達し、今後も年間約9%の成長が見込まれます。何が入っているか明確であることを求める市場の拡大とともに需要は右肩上がりです。

 米国進出を目指す企業にとって認証獲得は、消費者に「不純物がない」「衛生管理が徹底されている」という安心を届ける最強のパスポートなのです。

 (メイドインジャパン・ハラール支援協議会理事長)

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